マネタリーベース、7月は1.0%増 新札発行開始で紙幣が増加
日本銀行は、7月のマネタリーベース平均残高が前年比1.0%増の670兆1436億円で、前月よりも伸び率が高かった。
内訳では、日銀当座預金が1.5%増の545兆2929億円、紙幣が0.9%減の120兆1493億円となっている。
マネタリーベース残高は673兆1086億円で、前月末よりも減少しており、市中に出回っている現金と当座預金を表す。
Takahiko Wada
[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日に発表した7月のマネタリーベースの平均残高は、前年比1.0%増の670兆1436億円だった。伸び率は前月の0.6%を上回った。残高は前月を若干下回ったが、新しい日銀券の発行開始で紙幣は残高が増えた。
内訳は、日銀当預が1.5%増の545兆2929億円。伸び率は前月の1.1%を上回った。紙幣は0.9%減の120兆1493億円。減少率は前月の1.6%から縮小した。貨幣は1.5%減の4兆7014億円だった。
7月末のマネタリーベース残高は673兆1086億円で、前月末の675兆3850億円を下回った。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。