“透明感カラー”のバリエーションで高い支持を得る 【次世代美容師:「アッシュ 下北沢店」福島成美ディレクター】

AI要約

SNSにより個人での集客が可能になった今、美容師の“セルフブランディング”の重要性が増している。美容師の個性や特徴が求められる背景を踏まえ、次世代型の美容師にスポットを当てたインタビュー記事。

福島成美ディレクターが美容師を目指したきっかけや「アッシュ 下北沢店」の客層、サロンワークのこだわりなどについて語っている。

福島成美ディレクターはカラーが得意で、明るく透明感のあるカラーやインナーカラーの提案に力を入れている。学生を中心に細かいカウンセリングを行い、顧客のニーズに応えている。

“透明感カラー”のバリエーションで高い支持を得る 【次世代美容師:「アッシュ 下北沢店」福島成美ディレクター】

SNSにより個人での集客が可能になった今、美容師の“セルフブランディング”の重要性が増している。さらに多様な働き方が可能になったり、得意分野を持つ“特化型美容師”が登場したりするなどの背景もあり、これまでの画一的なフレームを超える個性や特徴を備えた美容師が求められている。そうした“次世代型”の美容師にスポットを当てる当連載。第2回は、“透明感カラー”で人気の「アッシュ(Ash)下北沢店」福島成美ディレクターに話を聞いた。

WWD:美容師を目指したきっかけは?

福島成美「アッシュ 下北沢店」ディレクター(以下、福島):中学生のとき、髪のクセに悩んでいて、毎日ヘアアイロンに時間をかけないとうねりがひどい状態だった。そこで親に相談して縮毛矯正をかけたところ、ビフォー&アフターの違いがすごくて、乾かしただけでストレートになるように。それが、「美容師ってすごい!」と思うようになったきっかけだった。高校生になると、お祭りの際にヘアアレンジをしてもらうなど、美容師とのかかわりが増え、「美容師になりたい」と思うようになった。美容専門学校の授業の中に、「アッシュ」のスタッフが教えてくれるカリキュラムがあり、そこでのつながりを通して「アッシュ」で働きたいと思うようになった。

WWD:「アッシュ 下北沢店」の客層は?

福島:下北沢は住宅街でもあるので、周辺の人が主要な顧客。けれど下北沢に遊びに来る際に寄ってくれる人も多いので、遠方からのお客さまの割合も高い。年齢層は幅広いが、私のお客さまには高校生~20代後半の女性が多い。顧客の嗜好としては、おしゃれな人が多いけれど、エッジィなデザインを求める層は少ない印象。カラーリングのニーズは高く、7~8割がワンカラー、2~3割が(インナーなどポイントカラーも含めた)ブリーチデザインをオーダーするお客さまだ。

WWD:サロンワークのこだわりは?

福島:私はカラーが得意で、カラー比率はかなり高い。 ここ数年は、明るく透明感のあるカラーや、インナーカラーの人気が継続している。学生を中心に、前髪や顔周りにブリーチを入れたデザインカラーのオーダーが多く、パーソナルカラーを踏まえた提案を行っている。その際に気を遣っているのが、カウンセリングでの仕上がりイメージの共有。学生には慣れていない人も多いので、例えば同じ青味でも赤寄りかクール寄りかなど、画像を見てもらいながら繊細に行っている。