米シティ、グループ内取引制限するFRBの規則に違反

AI要約

米金融大手シティグループが、レギュレーションW違反により内部の取引制限と流動性報告の誤りにつながる事態を明らかにした。

20年以上前に施行されたレギュレーションWは、銀行の取引を制限して預金者を保護するために設けられた。

シティグループは問題への対応を強調しつつ、今後の違反を防ぐための対策を行うと述べた。

米シティ、グループ内取引制限するFRBの規則に違反

Lananh Nguyen Tatiana Bautzer

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米金融大手シティグループが、グループ内の取引を制限する米連邦準備理事会(FRB)の規則「レギュレーションW」に再三にわたって違反し、内部の流動性報告に誤りが生じる事態となっていたことが、ロイターが確認した昨年12月の同社の文書で明らかになった。

FRBが20年余り前に施行したレギュレーションWは、銀行に子会社への融資といった取引を制限するよう義務付けている。預金者を保護するとともに、銀行が関連会社から損失を被ることを未然に防ぐ目的で制定された。

文書によると、同社はレギュレーションW違反に対応した結果として、流動性報告に不正確性が生じた。

文書は、長期にわたるレギュレーションW違反により、将来の違反を防ぐ能力の「弱さが露呈した」と指摘している。

シティグループの広報は「当社は法と規則の順守に万全を期しており、問題の発見、提起、是正を確実にもたらす強力なレギュレーションW対策を講じている」と述べた。

ロイターは、規則違反の問題が既に是正されたかどうかを判断できなかった。