突然 猛暑から大雨に! 夏は「ゲリラ豪雨」に注意 落雷や突風も発生する中 運転中に遭遇したらどうする? まずすべきこととは?

AI要約

2024年も、全国各地で短時間に集中して雨が降る「ゲリラ豪雨」が頻発しており、気象庁のデータからその増加が確認されている。

ゲリラ豪雨に遭遇する際の危険は、視界不良による事故が最も懸念される。JAFはワイパーの効果が薄れる大雨に対処する方法を呼びかけている。

高速道路ではSAやPAを利用し、スマートフォンのサービスを活用して安全な走行を心がける。一般道では道路の冠水によるリスクに注意が必要。

突然 猛暑から大雨に! 夏は「ゲリラ豪雨」に注意 落雷や突風も発生する中 運転中に遭遇したらどうする? まずすべきこととは?

 2024年も、すでに全国各地で短時間に集中して雨が降る「ゲリラ豪雨」の発生が伝えられています。

 このゲリラ豪雨が頻発する状況は、データからも明らかです。

 気象庁がまとめた「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」によると、全国のアメダスが観測した「1時間降水量50mm以上の年間発生回数」は、観測初期(1976年から1985年)の10年間平均で約226回だったものが、直近(2014年から2023年)の10年間平均では約330回と、約1.5倍に増加しています。

 さらに「1時間降水量80mm以上」では、観測初期には約14回が直近では約24回と、約1.7倍にも増えています。

 つまり運転中にゲリラ豪雨に見舞われる可能性は昔に比べ大きく高まっているのです。

 では運転中のゲリラ豪雨との遭遇は、どのような危険をもたらすのでしょうか。

 まず第一に挙げられるのが、視界不良による事故の危険です。1時間で降水量50mmに達するような大雨では、ワイパーはほとんど効かなくなり、周囲の状況がつかみにくくなるからです。

 JAFは高速道路で大雨に遭遇したときの対処法を以下のように呼びかけています。

「ワイパーをどれだけ早く動かしても拭ききれないような大雨に遭遇した場合、ライトを点灯させ、安全な速度まで落として走行することを心がけましょう。近くにSAやPAがある場合は積極的に利用し、建物に避難し雨雲の移動を待ちましょう」

 現代はITの発達により、リアルタイムの雨雲の動きや予測を示すサービスが利用可能となっています。いったんSAやPAに入り、そうしたサービスをスマートフォンで確認すれば、安全なドライブにも大きく役立つはずです。

 一方、一般道でのゲリラ豪雨では、とくに道路の冠水に注意が必要です。

 一定の規格に基づき整備されている高速道路とは異なり、一般道では道路の高低差や周辺の地形による影響を大きく受けるためです。

 鉄道のガード下や立体交差のアンダーパスなど、見た目で周囲よりも低いことが分かる場所はもちろん、ふだんは平坦に見える道路でも、実際には30cmから40cm程度のなだらかな起伏があることは珍しくありません。