「タフグミ」で魚釣る動画が話題 製造のカバヤ食品「まさか魚にも人気とは!」と驚き

AI要約

YouTubeで話題の『グミで鯛を釣る』動画が注目を集めている。

タフグミを使ったクロダイ釣りの方法や、グミの色や味の影響について解説。

将来的には『グミ釣り』のブームが広がる可能性も。

「タフグミ」で魚釣る動画が話題 製造のカバヤ食品「まさか魚にも人気とは!」と驚き

 「釣りのエサなんて『タフグミ』でいいんだよ【グミで鯛を釣る】」と題したYouTubeの動画が話題になっている。SNSでは「ウ…ウソやろ」「エビでタイを釣る時代は終わりグミでタイを釣る時代」といった声が上がっている。早速実践してみたという報告もあり、この夏は「グミ釣り」が注目を集めそうだ。動画を公開した生物ハンターの平坂寛さん(38)に、なぜグミで魚を釣ろうと思ったのか聞いてみた。

 7月15日に公開した動画はタフグミをえさに大阪湾でクロダイ(チヌ)を釣るという内容。29日までに58万回以上再生されている。平坂さんも「『なんで釣れるの』『タフグミすごい』といった声があり、想像以上に反響がありました」と話す。

 そもそも、どうしてタフグミで釣りをしようと思ったのか―。「グミが好きで、タフグミもよく食べています。食べている時にこの硬さ、形ならクロダイが釣れるなと思いました」と振り返る。平坂さんによると、クロダイはカニや貝といった硬いものを好む。そして頭上からふわふわ落ちてくるものをとりあえず口に入れ、中身を確認しようとガジガジとかむため、なかなか口から出さないそうだ。そんな習性を利用して、ゆらゆらとゆっくり落ちるサイコロ状にカットした「消しゴム」で釣るという方法も生まれたという。「タフグミのほうが消しゴムより壊れにくく、むしろクロダイ釣りに合っているのでは」と思い立ったという。

 動画では青色のソーダ味のグミの食いつきがよかった。色や味は関係あるのだろうか。平坂さんは「釣りをした大阪湾は茶色く濁っていたので、コーラやエナジードリンクのような茶系より、青色が魚の目に付きやすかったのでは」と推測。味については「あまり関係ないかも」としつつ、「クロダイは甘いものが好きと言われていて、ゆでたトウモロコシや角切りのスイカをえさにすることがある。甘いグミによって、食べてくれる時間は長くなったかもしれません」と考える。

 タフグミ公式のXも、平坂さんの動画付きの投稿に、「スゲエや」とリポストしていた。「むしろ怒られるかなと思っていたので、好意的な反応でほっとしました」と笑う。

 もともと、「本来のえさでないもので釣る」という遊びはよくやっていたそう。「そのへんに生えている花やアルミホイルを丸めた玉を使ったこともある。テレビゲームと一緒で『このボタンを使わない』『パワーアップさせない』など、あえて制限がある中でいかにクリアするか、試行錯誤するのが楽しい」と話す。

 タフグミを製造・販売するカバヤ食品(岡山市)の担当者にも動画の感想を聞いた。「『人』に向けて開発したアイテムですが、まさか『魚』にも人気だとは驚きました」とコメント。釣りえさになることは「想定もしておらず、想像すらしておりませんでした」と述べる。実は担当者も釣り好き。「魚だけでなく、釣り人にも食べてほしいです。長時間当たりがなく、口寂しい時や、ちょっと小腹が空いて集中力がない時にぴったりです」とお勧めする。

 これからはやるかもしれないグミ釣り。平坂さんは「単純に楽しいですし、仲間とするとわいわい盛り上がると思います」と笑顔。今後、釣りで挑戦したいことをたずねると「例えば、ペットボトルなど、海に落ちているごみを回収して、釣り道具を作ってみるのもいいかもしれないですね」と明かした。