ホンダの人気SUVが日本で復活!? 新型「CR-V e:FCEV」登場 全長4.8mのミドルSUVはプラグイン充電機能を備えた新FCEV

AI要約

ホンダが新型燃料電池自動車の「CR-V e:FCEV」をリース形式で発売

外部から充電可能なプラグイン機能を持つ日本初の燃料電池自動車

充填走行距離や性能向上、安全運転システム標準装備などの特長を備える

ホンダの人気SUVが日本で復活!? 新型「CR-V e:FCEV」登場 全長4.8mのミドルSUVはプラグイン充電機能を備えた新FCEV

 ホンダは新型燃料電池自動車の「CR-V e:FCEV(シーアールブイ・イーエフシーイーブイ)」をリース形式で7月19日から発売しました。

 どのようなクルマなのでしょうか。

 CR-VはホンダのミドルサイズSUVです。

 初代は1995年に登場した歴史ある車名で、現行型は2022年に発表された6代目となり、米国で生産されています。いままで6代目CR-Vは日本には導入されていませんでした。

 今回、日本に導入される新型CR-V e:FCEVは、日本の自動車メーカーが発売するモデルとして初めて、外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池自動車(FCEV)です。

 FCEVが持つ長い航続距離と水素の充填時間の短さといった特長はそのままに、家庭や外出先で充電できるプラグイン機能を加えることで利便性をさらに高めています。

 これにより、CR-V e:FCEVの一充填走行距離(水素満充填、バッテリー満充電時)は約621km、一充電走行可能距離は約61km(WLTCモード、ホンダ測定値)を実現しました。

 CR-V e:FCEVの燃料電池(FC)システムは、水素を燃料とした燃料電池で発電し、その電気でモーターを駆動します。従来モデルのクラリティ フューエルセルのシステムを刷新し、コストは3分の1に、耐久性は2倍に向上させるなど、性能を向上させています。

 CR-VのSUVならではゆとりある空間を確保するため、FCシステムとモーターやギアボックス、PCU(パワーコントロールユニット)を一体化した駆動ユニットを組み合わせ、フロントフード下に集約することで居住スペースへの影響を最小化しました。

 ラゲッジスペースに設置された水素タンクを棚状の平らな面で覆い、この上面から荷室の後端まで収納スペースを広げることができるフレキシブルボードを設定しました。そのため、ラゲッジルームを上下2段に分けて使用できます。

 また、SUVとしての安心感や快適性、そして操る楽しさに、モーター駆動によるFCEVならではのスムーズでトルクフルな走りを追求しました。重量物である水素タンク2本と大容量バッテリーを含むIPU(インテリジェントパワーユニット)を可能な限り低く、かつ車両中心近くに搭載する低重心レイアウトにより、重厚で上質な乗り味とリニアなハンドリングを実現しています。

 充給電コネクターは左フロントフェンダーに設置され、6.4kWに対応し約2時間半で満充電できます。AC200Vでも100Vでも充電できます。

 普通充電口に差し込んで、1500Wまでの消費電力に対応し、AC100V電力が取り出せるAC車外給電用コネクター「ホンダ パワーサプライコネクター」を標準装備しました。ラゲッジルーム内にはCHAdeMO方式のDC給電コネクターも備えています。

 さらに、ホンダ独自のコネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム」に加入すれば、最大充電量の設定/充電待機時間設定/お出かけ前タイマー設定といった、FCEVのカーライフをさらに快適にする機能を利用することができます。

 ホンダの先進安全運転システム「ホンダセンシング」も標準装備しています。渋滞追従機能付きアダプティブ クルーズコントロールは、FCEVの特性に合わせた制御の最適化を行っています。

 CR-V e:FCEVの駆動方式はFF、乗車定員は5名です。

 消費税込みの車両価格は809万4900円ですが、前述のようにFCEVの普及促進に協力している自治体や企業、ならびに一般ユーザーへリース形式で販売します。