LGディスプレー、第2四半期は赤字縮小 アップル向けや五輪が寄与

AI要約

韓国のLGディスプレーが第2・四半期決算を発表し、営業赤字が前年同期から縮小した。アナリストは、新型パネル出荷やパリ五輪の開催を控えたテレビ用パネルの出荷により利益率が改善したと分析。

営業赤字は940億ウォンで市場予想を下回るものの、前年同期よりは改善。LSEGスマートエスティメートの市場予想は的中しなかったが、赤字は前年比で縮小。

アップルの有機ELパネル採用やパリ五輪の影響で業績が向上し、液晶パネルの価格も上昇した。売上高は前年比で42%増の6兆7000億ウォン。

LGディスプレー、第2四半期は赤字縮小 アップル向けや五輪が寄与

[ソウル 25日 ロイター] - 韓国のLGディスプレーが25日発表した第2・四半期決算は営業赤字が前年同期から縮小した。

アナリストによると、米アップル向けの新型パネル出荷やパリ五輪の開催を控えたテレビ用パネルの出荷で利益率が改善した。

第2・四半期の営業赤字は940億ウォン(6780万ドル)。LSEGスマートエスティメートの市場予想では3080億ウォンの赤字が予想されていた。前年同期は8810億ウォンの赤字。

キム・ソンヒョン最高財務責任者(CFO)は「業績は改善しており、財務の安定性を強化している」と表明。

ただ同社は、市場が不安定だとして、下半期に黒字転換できる可能性があるかには言及しなかった。スマートフォン、タブレット、パソコンなどの需要に根強い不透明感があるという。

アナリストは、アップルがiPadに有機ELパネルを採用したことや、「iPhone 16 Pro Max」向けに通常より早く有機ELパネルを発注したことが、予想を上回る業績に寄与したと分析している。

またアナリストによると、パリ五輪の開幕を控えて大型の有機ELパネルや液晶パネルの出荷が増えた。

液晶パネルの価格も引き続き堅調だった。データ会社オムディアによると、テレビ用の55インチ液晶パネルの価格は第2・四半期に前年同期比で10%上昇した。

売上高は42%増の6兆7000億ウォンだった。