ホンダ、ロボット芝刈機「ミーモ」とロボット草刈機「グラスミーモ」を改良 複数台での運用時の利便性など向上

AI要約

本日、本田技研工業は、ロボット芝刈機/草刈機の新モデルを発売しました。新モデルは従来モデルよりも性能と操作性が向上しており、便利な機能が追加されています。

新モデルでは、複数のミーモを隣接エリアで稼働する際の刈り残しを低減し、操作性も改善されています。

さらに、専用アプリを使用することで、作業の監視や設定の変更がリアルタイムで行えるようになっており、利便性が向上しています。

ホンダ、ロボット芝刈機「ミーモ」とロボット草刈機「グラスミーモ」を改良 複数台での運用時の利便性など向上

 本田技研工業7月18日は、ロボット芝刈機/草刈機「Miimo(ミーモ)」シリーズの改良モデル「Miimo HRM2500 Live」「Grass Miimo(グラスミーモ)HRM4000 Live」を発売した。価格はミーモ HRM2500 Liveが56万8150円、グラスミーモ HRM4000 Liveが67万8700円。

 ミーモは、ロボット芝刈機/草刈機が作業エリアを識別するための信号を発信するエリアワイヤーであらかじめ指定した範囲の芝刈/草刈作業を、設定したプログラムに従って自動で行なう電動ロボット芝刈機/草刈機。2017年に初代モデルである「ミーモ HRM520」を発売以来、芝刈・草刈作業の省力化、効率化を実現する製品として、公園などの公共施設や幼稚園、学校に加え、企業でも幅広く導入されているという。

 ミーモ HRM2500 Liveとグラスミーモ HRM4000 Liveは、従来モデルであるロボット芝刈機のミーモ HRM520と、ロボット草刈機「グラスミーモ HRM3000」の性能と操作性を向上させたモデル。刈り取り性能、走破性は従来モデルそのままに、新モデルでは、エリアワイヤーを識別する信号を1種類から4種類に増やし、隣接する複数の作業エリアを識別できるようにした。これにより、これまで2台以上のミーモ・グラスミーモを同時に使用する際に発生していた刈り残しが発生せず、より広範囲の芝刈り・草刈りを手間なく行ないたいというニーズに応えた。

 また、従来はグラスミーモのみに採用していた遠隔操作・監視機能を、新モデルでは新たにミーモにも標準搭載。専用アプリ「Mii-monitor(ミーモニター)」をスマートフォンやタブレット端末などにインストールすることで、ミーモ・グラスミーモ本体と通信ができ、リアルタイムで作業状況の確認や作業指示、さまざまな設定変更が可能となる。

 さらに、芝の養生などを目的として侵入頻度を下げる場所を設定する「スマートアイランドゾーン設定」や、天気データと連動して作業スケジュールを自動変更する「スマートタイマー設定」といった新たな機能も搭載し、利便性を向上させた。

 デザインは、「愛着、安心、信頼」をコンセプトとして刷新。“なでたくなる曲線美”をテーマとした丸みのあるシンプルなフォルムを、タフさを表現したデュラブルグレーの全方位衝撃検知の全周バンパーで囲むことで、信頼感のあるスタイリングとし、両モデルとも安心して仕事を任せたくなるようなデザインに仕上げられた。

■ 主な特徴

作業性能・機能

 芝・草の成長スピードや作業エリアの状況など、さまざまな条件に合わせて最適な作業内容を設定でき、刈り高さは20mm~60mmの間で調整可能。

 エリア信号の種類を4種類に増やし、複数のミーモを隣接エリアで稼働する場合のエリア間の刈り残しを低減するほか、ショートカットワイヤー用の信号を追加。到達したワイヤーを識別することでルートを自動選択し、充電ステーションへの帰還時間を短縮できるようにした。

 従来モデルでは特別な設定作業が必要だった狭路の走行を、ショートカットワイヤーの導入により設定の変更なしで行なえるようにするとともに、轍が発生しやすい狭路走行でも、轍の発生を抑制する。

 GNSS(衛星測位システムの総称)の位置情報をもとに充電ステーションに向かって直線的に帰還する、スマートホーミング機能を新たに採用。これにより、エリアワイヤーに沿ったルート以外でも帰還が可能となり、繰り返しでの同一ルート帰還による轍の発生リスクを低減する。

 最大登坂能力25度を誇る強力モーターと傾斜自律制御システムの搭載で、傾斜地や起伏のある場所でも高い走破性を発揮し、多様な作業環境にも柔軟に対応しする。

耐久性・メンテナンス性

 ブレードに360度回転するフリー刃を採用することで、石などの障害物からの衝撃を逃がす構造とし、刈刃の欠損や石飛びを抑制。また、フリー刃の回転方向を自動で制御し、刈刃の摩耗の偏りを抑えることで切れ味のよい状態を維持する。

 グラスミーモは、水洗いも可能な防水システムを採用。刈刃面にも直接水をかけて草や汚れを落とすことができ、メンテナンス性を高めている。

専用アプリ「Mii-monitor」

 本体付属のTCU(Telematics Control Unit)とセルラー回線を介して、スマートフォンやタブレット端末に接続。専用アプリを通じて本体操作や作業状況の遠隔監視、各種設定が可能。

 Mii-monitorでは「作業状況、バッテリー残量、位置情報の確認」「AIスピーカーを使った音声操作」「作業時間や刈り高さ(刈り高さ設定はグラスミーモ HRM4000 Liveのみ)などの各種設定」「異常が発生した場合や盗難などによる設定エリア逸脱時の通知機能」「複数のミーモの管理」「Bluetooth接続によるリモコン操作」に加え、新機能として、衛星測位システムGNSSからの情報をもとに、物理的なエリアワイヤーの敷設なしに侵入頻度を下げたいエリアを設定する機能「スマートアイランドゾーン設定」、天気データと連動して自動でミーモの作業スケジュールを設定する機能「スマートタイマー設定」に関する操作ができる。

補償制度

 ミーモ HRM2500 Live、グラスミーモ HRM4000 Liveの購入者を対象に、盗難補償制度「安心プラス」、使用中の不慮の事故に対応する安心補償制度「Ho!(ほ)」、水没・落雷破損保証を組み込んだ「破損補償制度」、の3つの補償を無償で2年間付与。補償期間終了後も有料で延長可能となる。