お値段2500万円! 広々後席の最高峰日本車 トヨタ新型「センチュリーSUV」はどんな人が購入? 販売店に聞いてみた
トヨタが2023年に新型SUVタイプのセンチュリーを発表し、ショーファーカーに対するニーズの多様化に対応した理由を示唆しています。
センチュリーは1967年から販売されており、伝統あるトヨタの高級車であることを紹介しています。
新型SUVモデルはセダンとは異なる車内空間とハイブリッドシステムを採用しており、どのように進化したかが明確に述べられています。
2023年9月6日、トヨタはセンチュリーの新モデルとして、SUVタイプのモデルを発表しました。
発売から一年弱経過していますが、新たなSUVタイプはどのような需要があるのでしょうか。
センチュリーは1967年からモデルチェンジを繰り返しながら販売されている、伝統あるトヨタのショーファーカーです。
2023年に発売されたSUVモデルを除くと、セダンとして3代にわたって展開されています。
ショーファーカーとは、オーナーが後部座席に乗車することを主目的としたクルマ、つまり基本的に法人で使用される高級車で、センチュリーはその代表格と言えます。
センチュリーを取り扱うのは一般のディーラーではなく、独自の資格を得たセンチュリーマイスターであることも、センチュリーの特別さを裏付けていると言えるでしょう。
初代センチュリーは、世紀、すなわち100年を意味するその名の通り、トヨタグループ創始者である豊田佐吉氏の生誕100周年を記念して1967年に発売されました。
開発の目的は「世界の豪華車に匹敵するプレステージサルーン」となっています。
1997年に発売された2代目は、デザイン面では初代を踏襲しています。一方でメカニズムを全面刷新し、パワートレインは日本車初かつ唯一の5リッターV型12気筒エンジンを搭載しました。
そして現行のセダンモデルとなるのが、2018年にリリースされた3代目です。
初代から続く「匠の技」と「高品質のモノづくり」を継承しつつ、現代のモデルとしてハイブリッド化による高い環境性能を得た他、乗り心地、静粛性、走行安定性を一段と向上させています。
ではなぜセンチュリーSUVが発売されたのでしょうか。
その答えはショーファーカーに対するニーズの多様化です。近年では移動時間中に、車内休憩やオンライン会議などを行うユーザーも少なくありません。
セダンとの違いが顕著なのがやはり車内空間です。パッケージはセダンの縦置きFRではなく横置きFFレイアウトとなっており、それにより広い車内空間が成立しています。
ハイブリッドシステムは、現行セダンタイプが搭載している5リッターV型8気筒ハイブリッドシステムとは異なり、新開発の3.5リッターV型6気筒プラグインハイブリッドシステムを採用。日常ではBEV、長距離移動時にHEVという使い分けが可能になっています。
また、モーターとエンジンによる力強く爽快な加速性能はショーファーカーだけでなくドライバーズカーとしての使用も想定してのものです。