旅館やホテル等のアメニティでもらう“使い捨てソックス”を日常生活で重宝する人たち 「薄くて柔らかくストレスがない」「もう使い捨てしか履かない」
旅館やホテル、温浴施設などで提供される足袋ソックスの使い捨てや再利用についてのエピソード。
一部の人が使い捨て靴下を常に履く理由や活用方法について。
使い捨て靴下の便利さや気持ち良さを語る人々の声。
旅館やホテル、温浴施設などのアメニティには「足袋ソックス」が提供されることも多い。基本的には“使い捨て”だが、なかには持ち帰り、繰り返し洗濯して愛用する人もいる。
年に3～4回ほど温泉旅行に行くという都内の会社員・Aさん（40代女性）は、旅館やホテルで足袋ソックスを履くと、そのまま帰路につくことが多いという。
「家に持ち帰ったあともすぐに捨てず、何度も洗濯して繰り返し履きます。そもそも使い捨てを前提としているので、決して頑丈な作りではないのですが、薄くて柔らかく、家の中で履いていてもストレスがない。冬の寒い時などは結構重宝します」
また、旅行に出かける際にもそうした足袋ソックスを着用したり、持参したりするという。
「足袋ソックスは、捨てても罪悪感がないのがいいんです。旅行先で洗濯ができないことが想定される場合、履いた後の靴下を持ち帰るぐらいなら旅先で処分してしまうほうが気持ちも荷物もラクですね」（Aさん）
使い捨ての靴下は、健康ランドや健康診断や人間ドックを受ける病院でも提供されることがある。そんな靴下を持ち歩くのは、都内の自営業・Bさん（30代男性）だ。
「年に1回、大きい病院で健康診断を受ける時に毎回靴下をもらえます。ただ、私は裸足のまま健診を受けるので、毎回靴下が余る。その靴下は、カバンに入れて持ち歩いています。
靴下を携行する人はあまりいないかもしれませんが、雨に降られて、靴の中がびしょびしょになったときや、夏場に長く歩いて足に汗をかいたときなどに、案外重宝するんです。ハンカチやタオルを持ち歩くのと同じです。もらえる靴下は薄手なので、カバンの中で嵩張らないのも持ち運びしやすいポイントです」
もはや、そうした“使い捨て靴下”しか履かないという人もいる。神奈川県に住む会社員・Cさん（40代男性）はこう話す。
「私は足にすごく汗をかきやすい体質で、特に夏場は靴下も臭くなってしまうんです。洗濯しても汗をかくとすぐにイヤなニオイが復活しがちなので、すぐに買い替える羽目になる。洗剤を替えたり、消臭機能があるという靴下を試したりしたのですが、最終的に使い捨てがいいという結論にたどり着きました。
今は、ネットで安価な靴下をまとめ買いしています。100足単位のセットで、1足あたり50円～100円未満ほど。使い捨てといいつつ1回で捨てることはなく、何度かは繰り返し履きます。常に新しい靴下を履けるのは単純に気持ちがいいですよ」
単なる“使い捨て”では終わらない靴下。上手な活用法はまだまだありそうだ。（了）
