企業が「個人の夢をかなえます」 本業と関係ナシ…住宅メーカーの狙いは?

AI要約

企業が本業とは関係のない個人の夢をかなえる取り組みが行われた。オープンハウスが呼び掛けた夢をかなえるプロジェクトは、高校時代のチアリーダーからプロのダンサーを目指す中川友梨香さんらを応援し、神宮球場でダンスを披露した。

もう1人の夢をかなえた小学2年生の吉次楽くんは、歌舞伎症候群を抱える子どもで、ヤクルトスワローズの始球式に出場。この取り組みは住宅メーカーが主催し、目標を持つことの重要性を訴える一環となっている。

この取り組みは個人の夢を応援するだけでなく、経済活性化にも貢献し、企業の本業にもプラスの影響をもたらすと説明されている。

企業が「個人の夢をかなえます」 本業と関係ナシ…住宅メーカーの狙いは?

 企業が本業とは関係のない「個人の夢をかなえる」という、珍しい取り組みが行われました。力を入れる理由とは…。

 19日の神宮球場。ここが、彼女たちが夢をかなえる舞台です。

 きっかけは、オープンハウスが3月末に始めた、こんな呼び掛けでした。

オープンハウス資料から

「今も追い続けている夢、挫折してあきらめた夢、夢の実現を応援します」

 その後、多くの応募の中から、2つの夢が選ばれました。その一つが、高校時代にチアリーダーをやっていた中川友梨香さん(27)たちのグループです。

中川さん

「コロナ禍でオーディションなどがなくなってしまった矢先に、プロのダンサーを目指すのを1回やめてしまったけど、お客さんを入れた会場で踊ることが夢だったので、それで応募した」

 このメンバーで踊るのは、実に9年ぶり。憧れていたプロのダンサーから直々に指導も受けながら、本番まで練習を繰り返します。そして、いざ本番へ。

 2万人の観客を前に、1分半のダンスを披露しました。

中川さん

「(Q.踊ってみてどうでした?)間違えちゃいました」

「(Q.夢かないましたね)はい。良かったです」

 夢をかなえたもう1人は、生まれつき目に特徴が出る難病の「歌舞伎症候群」を抱える小学2年生の吉次楽くん(7)です。

 父親の聖志さんは、ヤクルトスワローズが好きな楽くんのため、また病気の認知度を上げたいと、始球式に応募しました。

 割れんばかりの拍手に、本人も満足そうです。

聖志さん

「いや驚きました。楽しそうに投げてるじゃないですか。今後、苦しいこともあるかと思うが、この子が生きていくうえで、大きな糧になったと思う」

 今回のイベントを主催したのは住宅メーカーです。本業と関係ないのに、個人の夢を応援する理由は何なのでしょうか?

オープンハウス広報宣伝部  飯田大輔次長

「目標を高く持てば変われたり、成長できるということを世の中全体にも見てもらって、日本全体もそれで活性化したらいいと思う」

 ひいては、それが本業にもプラスで返ってくるとみています。

飯田次長

「経済が活性化すると、住宅の需要も増えていくと思うので。次の(夢をかなえる)企画もまた、お待ちいただければと思います」

(「グッド!モーニング」2024年7月22日放送分より)