イーライリリーの肥満症薬チルゼパチド、中国で承認取得

AI要約

米製薬大手イーライリリーが肥満症治療薬「チルゼパチド」の中国での承認取得を発表。競合するノボノルディスクの「ウゴービ」との市場での競争が激化する見通し。

ウゴービはすでに中国で販売が承認されており、イーライリリー広報担当からのコメントは得られていない。

イーライリリーとノボノルディスクは、1000億ドルに達する市場での増産競争を展開しており、2020年代末までに競り合っている。

イーライリリーの肥満症薬チルゼパチド、中国で承認取得

Andrew Silver

[上海 19日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは19日、ソーシャルメディアへの投稿で、肥満症治療薬「チルゼパチド」が中国当局から承認を取得したと発表した。主要市場でデンマーク同業ノボノルディスクの「ウゴービ」との競争がさらに激しくなる。

ウゴービは中国で6月に販売が承認された。

イーライリリー広報担当から、中国でのチルゼパチドの販売開始時期と供給量についてのコメント要請への回答は得られていない。同薬はイーライリリーの糖尿病薬「マンジャロ」と減量薬「ゼップバウンド」の有効成分。マンジャロも中国で販売が認められている。

イーライリリーとノボノルディスクは2020年代末までに世界で少なくとも1000億ドルに達すると推計される市場で増産競争を繰り広げている。