ウォール街、ボラティリティーに身構え-予備選なし大統領候補も異例

AI要約

米国の市場は、夏の決算シーズンと連邦準備制度の利下げの先行き評価に加え、2024年の大統領選挙の話題に揺れ動いている。

バイデン大統領が再選を目指さず、ハリス副大統領を支持すると明らかにしたことで、市場に政治的混乱が起こる恐れがある。

一部の市場関係者は、バイデン氏の撤退後の政治状況がウォール街に影響を与える可能性があると警戒している。

ウォール街、ボラティリティーに身構え-予備選なし大統領候補も異例

(ブルームバーグ): 本格的な夏を迎え、決算シーズンの真っただ中で、米連邦準備制度の利下げの先行き評価を含め、市場が対処すべき問題は山積していた。さらに2024年の大統領選の話題がヘッドラインにあふれる状況が続く。

トランプ前米大統領の暗殺未遂事件が投資家を震撼(しんかん)させた1週間後、 バイデン大統領は21日、再選を目指さず、民主党大統領候補としてハリス副大統領を支持すると明らかにした。

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バイデン氏が11月の大統領選まで4カ月を切るタイミングで歴史的撤退を決断したことで、市場オブザーバーによると、少なくとも短期的には政治的混乱がウォール街の動揺を助長する恐れがある。

バイデン氏が精彩を欠いた第1回候補者テレビ討論会後、(エネルギー企業や銀行、ビットコインに有利だが、電気自動車=EV=や再生可能エネルギーに不利な)「トランプ・トレード」を勧める動きが勢いを増したが、今後はほころびを見せるかもしれない。

市場オブザーバーらの主な見解は次の通り。

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原題:Wall Street Focused on Earnings Now Adds Politics to Calculus(抜粋)

--取材協力:Julia Leite、Michael Mackenzie、Liz Capo McCormick、Carolina Wilson.

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