個性あふれる「百獣の王」 牙、かぎ爪・・・きわだつデザイン プジョー408 CARストーリー

AI要約

プジョーのデザインと走行性能について紹介。ライオンをモチーフにした独特な外観やモデルの特徴が述べられている。

プジョーの個性的なデザインに対する好みの分かれ方や、エンジンモデルの評価について触れられている。

最新モデルである208の特徴や先進的なインテリア、エンジン性能について解説されている。

個性あふれる「百獣の王」 牙、かぎ爪・・・きわだつデザイン プジョー408 CARストーリー

デザインに優れるフランス車の中でも一番とがった見た目を持つのがプジョーだろう。昨年デビューした408は〝解き放たれた新種〟の触れ込みで日本に乗り込んだ。エンブレムのライオンをモチーフにして、パーツの一つ一つが百獣の王に由来する。牙をあらわすヘッドライトにかぎ爪のリアランプ、リアスポイラーは耳をイメージするという徹底ぶり。しなやかさに秘めた猛獣の走り、新型408に試乗した。

少し失礼な言い方ではあるが、プジョーは好き嫌いがはっきり分かれるブランドだろう。流れるようなプロポーションは、ライバル不在といっていい美しさ。逆にあふれ出る個性で注目を浴びてしまうのは、時に弱点にもなる。

最近のプジョーデザインの基本となるのが2020年に発売された208だ。ライオンをイメージしたライトや先進的な「3Diコックピット」を採用し、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーなど数々の賞を受賞した。ドライバーからの評価も高く、欧州での売り上げ1位を記録するなど名実伴う名車といえる。

今回お借りしたのはエンジンモデルのGT。ほかにプラグインハイブリッドのGTハイブリッドがラインアップされる。

ボディーサイズは、全長4700ミリ、幅が1850ミリと、やや大きめだが見切りがよく扱いやすい。1500ミリの低めの全高が流れるようなシルエットを生み出している。

リアに向かって車高が落ちるので、身長188センチの筆者には後席の頭上がやや窮屈に感じるが、足元に余裕があるので体に負担はかからない。荷室も536リッターの容量を確保し、最大約1600リッターまで拡大できる。

インテリアはSF映画に出てくる宇宙船のようなデザイン。メーターパネルはプジョー独自の「3Diコックピット」が目を引く。スピードなどを3Dで表示するので、クルマの状態をつかみやすい。メーターは楕円(だえん)形のステアリングの上からのぞき込むようなレイアウト。

エンジンは、最高出力130馬力の1・2リッター直列3気筒ターボに、8速ATを組み合わせる。欧州ではインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞したエンジンはパワフルで力強い走り。