日本で商標を公開! フロンクスよりこっちじゃね? スズキはSクロスをもう1回日本で売る気なのか?

AI要約

スズキが新型SUV「フロンクス」の発売を予告しているが、全長が小さいと感じる人もいる。そこで、海外で展開されているSUV「Sクロス」が日本でも商標登録されたことが注目を集めている。

現行のSクロスは全長4300mmで、フロンクスよりも大きいサイズを持つ。パワートレーンも充実しており、幅広いユーザー層を惹きつけるポテンシャルを持っている。

スズキはEV導入を進める中、Sクロスが適切なモデルと位置付けている。今後の日本市場での展開が期待される。

日本で商標を公開! フロンクスよりこっちじゃね? スズキはSクロスをもう1回日本で売る気なのか?

 新型SUV「フロンクス」発売を予告しているスズキ。しかしフロンクスは全長がほぼ4mしかなく、「ちと小さい」と考える人もいるはず。だとしたら「Sクロス」はどうだろう。ハンガリー製だがなんと最近日本でも商標登録を果たした!ひょっとして売る気!?

 文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ

 7月16日、特許庁がスズキの申請していた商標を公開した。画像はフロントバンパーがアングル違いで2点、同じくフロントグリルが2点。一見フロンクスのものかと思うがディテールが合わない。どうやら別のクルマのようだ。

 ではこのクルマは何か。スズキの海外車種に詳しい人なら分かる。同社のハンガリー現地法人「マジャール・スズキ」で生産しているSクロスだ。

 Sクロスという名前は、WRCも戦ったかつて名車「SX4」のサブネームとして使われていたから、耳にした人も多いはず。実はSX4は2013年に登場した2代目から一部の国でSクロスを正式名称に使い始め、2021年に登場した3代目からは、グローバルに「Sクロス」を名乗っているのだ。

 とはいえそのSクロス、3代目となる現行モデルは日本で発売されていない。

 そのフロントマスクが今になって日本で商標公開されたとなると、「日本発売の準備では?」と期待を抱きたくなる。公開されたフロントマスクはマイナーチェンジ仕様のようだから、「そのタイミングで日本導入!」と期待してしまうのだ。

 実際Sクロスは絶好の商品性を持っている。

 まずはボディサイズだ。全長が4300mだからフロンクス(全長3995mm)じゃちと小さいと考えるユーザーを捕まえることができる。ホンダWR-V(全長4325mm)とも張り合えるわけだ。

 パワートレーンも時代の要求に合っている。欧州で売られるSクロスは1.5Lのストロングハイブリッドに加えて1.4Lターボの48Vマイルドハイブリッドをラインナップしているうえ、オールグリップセレクトという本格的な4WDシステムまで搭載しているからだ。

 スズキは2023年1月に商品計画を発表し、日本市場では2030年度までに6台のEVを発売することを公約としている。それまでのつなぎとして、Sクロスは実に適切なモデルだと思うのだが、今後の動きに注目したい!