釣りをする場所がなくなる!? 危機から生まれた日本初の「釣り場予約アプリ」が漁場を復活させるかもしれない理由とは?

AI要約

田子漁港が釣り場として再オープンし、スマホアプリ「海釣りGO」で予約できる有料釣り場となった。

田子漁港はキレイな水と豊富な魚が特徴で、釣り人に人気のスポットだ。

初心者から上級者まで楽しめる釣り場で、家族連れでも安心して楽しめる環境が整っている。

釣りをする場所がなくなる!? 危機から生まれた日本初の「釣り場予約アプリ」が漁場を復活させるかもしれない理由とは?

「入江の青い水平線を眺めているだけで気持ちいい」というのが、静岡の西伊豆町にある田子(たご)漁港の釣り場に立った第一印象でした。

 関東・東海地区屈指のフィールドである田子漁港で釣りが禁止されたとニュースになったのは2022年7月のこと。釣り人と漁師の間に起きたトラブルを引き金に、釣りを楽しむことができなくなってしまいました。

 そんな田子漁港が2023年7月、スマホアプリ「海釣りGO」で予約できる有料釣り場として再スタート。これもまた大きな話題となりました。

 再開から1年が経った田子漁港で、VAGUEの釣り好きスタッフが魅力を体感。再開のきっかけを作った“ウミゴー”こと「海釣りGO」の開発を手がけた國村大喜さんに釣り場を案内してもらいました。

VAGUE:「海釣りGO」の仕組みを教えてください。

國村さん:スマホで「海釣りGO」のアプリを開き、カレンダーで日時を指定して予約。釣りの許可証を電子チケットとして事前購入してもらいます。

VAGUE:開放時間は朝の3時から夜の21時まで。利用料は1時間300円(小学生以下は無料)で、専用の駐車場は1時間100円でキレイなトイレも完備。「こうだったいいな」という、釣り人の願いがほぼすべて叶えられています。

國村さん:海釣り公園よりは高価なので受け入れられるか心配だったんですが、フタを開けてみたら大好評でした。「家族連れで安心して釣りができる場所がなかった」という方が多く、わざわざ首都圏から来て満足げな表情で帰っていくんです。

VAGUE:釣り場としての田子漁港の特徴は?

國村さん:湾内でのダイビングが盛んなほど水がキレイ。しかも、水深約20メートル以上と深いのでブリやカンパチなどの回遊魚をはじめ、オオモンハタやアカハタなどのレアな根魚、メジナ、タカベなど多種多様なサカナを狙える、まさに釣り天国だったんです。

VAGUE:足元をみると、透き通った水中に黄色や青の色とりどりの南国系のサカナもちらほら見えます。

國村さん:岸壁にはメジナがたくさんいて、コマセをまくとわらわらと湧いてきますよ。

VAGUE:足元にたくさん泳いでいる青緑の魚はメジナなんですね。めっちゃたくさんいます!

國村さん:エサをつけたハリをそーっと落とすと、わりと簡単に釣れて食べても美味しい。透明度が高いので40センチ近いメジナの泳ぐ姿も見えますが、大物は潮の流れにあわせてうまくエサを流さないとなかなか喰わない(笑)

VAGUE:釣りの楽しみが凝縮されていて、初心者の釣りデビューにもぴったりです。