〔NY外為〕円、158円台後半(12日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=158円台後半で推移。米長期金利の動向やPPIの上昇により、市場は円高・ドル安となった。

前日は米CPIの下振れで円高・ドル安が進行し、政府・日銀の介入観測も浮上。この日も市場は警戒感が広がっている。

ユーロは対ドルでユーロ高・対円で円安となっており、市況は円高基調。

 【ニューヨーク時事】週末12日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の動向を眺めて円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=158円台後半で推移している。午前9時現在は158円70~80銭と、前日午後5時(158円83~93銭)比13銭の円高・ドル安。

 ニューヨーク市場は、159円近辺で取引を開始。米労働省が朝方発表した6月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比2.6%上昇、前月比では0.2%上昇と、伸びはいずれも市場予想を上回った。ただ、米長期金利の指標である10年債利回りがいったん上昇したあと低下に転じたため、市場は円買い・ドル売りで反応した。

 前日は、6月の米消費者物価指数(CPI)が予想外に下振れしたことを受け、米早期利下げ期待が強まる中、円高・ドル安が進行。円は一時4円以上急騰した。政府・日銀が介入に踏み切ったとの観測も浮上しており、この日も警戒感が広がっている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0890~0900ドル(前日午後5時は1.0862~0872ドル)、対円では同172円90銭~173円00銭(同172円57~67銭)と、33銭の円安・ユーロ高。