5月の健康食品支出、2ヵ月連続の1000円割れ 家計調査

AI要約

総務省統計局が発表した5月の「家計調査」報告によると、サプリメントの支出が2ヵ月連続で1000円を割る結果となった。

5月の消費支出は前月に比べてマイナスとなり、携帯電話通信料や食料などが減少したことが影響している。

健康保持用摂取品の支出額も低水準であることが指摘され、伸び悩みが見られる。

 総務省統計局が発表した5月の「家計調査」報告で、2人以上世帯におけるサプリメントの支出が2ヵ月連続の1000円割れとなったことがわかった。

 5月の消費支出は1世帯当たり29万328円で、前年同月比は、物価変動の影響を除いた実質で1.8%減、実数と比較した名目で1.4%増。4月に実質0.5%増と14ヵ月ぶりの実質増となったものの、再びマイナスとなった。携帯電話通信料、宿泊料、外国パック旅行費などが減少した。また、物価高が影響し、「食料」も実質減だった。

 サプリメント剤型の健康食品を中心とする「健康保持用摂取品」は974円で、前年同月比は名目1.8%増。比較対象の2023年5月が957円で、2019年4月以来の1000円割れという低水準となっていたため、前年同月比ではプラスとなっている。ただ紅麹問題直後の4月に続き、支出額は2ヵ月連続で1000円を割り込む結果となった。1200円台が3回あった23年度と比べると、支出額の伸び悩みが顕著になっている。