ロシュ、新たな肺がん免疫療法の試験打ち切りへ

AI要約

スイスの製薬大手ロシュが開発中の新たな肺がん免疫療法「チラゴルマブ」が、米メルクの免疫療法「キイトルーダ」に効果を上回れなかったため、試験を中止することを発表。

チラゴルマブの臨床試験では、移性非扁平上皮非小細胞肺がん患者において、キイトルーダとの併用療法と比較して有効性が認められず。

既に異なる肺がん患者を対象とした過去の試験でも効果がなかったチラゴルマブは、抗TIGITと呼ばれる免疫療法であり、競合他社も同様の療法の開発を進めている。

ロシュ、新たな肺がん免疫療法の試験打ち切りへ

Rachel More Ludwig Burger

[ベルリン 4日 ロイター] - スイスの製薬大手ロシュは4日、新たな肺がん免疫療法「チラゴルマブ」について、臨床試験で米同業メルクのがん免疫療法「キイトルーダ」を上回る効果を示せなかったことから、試験を打ち切ると発表した。

移性非扁平上皮非小細胞肺がん患者を対象に、チラゴルマブを併用した試験で、キイトルーダを含む併用療法と比較して、疾患の進行を遅らせる、あるいは患者の寿命を延ばす効果が認められなかった。

チラゴルマブは2022年に別の種類の肺がん患者を対象とした試験で、病気の進行を遅らせる効果がなかったことで、既に打撃を受けていた。

チラゴルマブは抗TIGITと呼ばれる種類の療法。競合他社も類似の療法の開発に取り組んでいる。