# 臨床試験

未承認薬、国が情報整理へ 「ドラッグ・ロス」改善目指す 厚労省
2024.07.05

未承認薬、国が情報整理へ 「ドラッグ・ロス」改善目指す 厚労省

 海外で使われている薬が日本で実用化されていない「ドラッグ・ロス」の問題を改善するため、厚生労働省が国内未承認の医薬品の情報を独自に整理し、製薬企業に日本での臨床試験(治験)を求める取り組みを近く始めることが5日、分かった。 同省の有識者検討会で報告された。 厚労省

日本で未承認の医薬品、国主導で臨床試験要請へ…海外からの導入を迅速化
2024.07.05

日本で未承認の医薬品、国主導で臨床試験要請へ…海外からの導入を迅速化

 海外で承認された薬が日本で使えない「ドラッグロス」問題を改善するため、厚生労働省は、必要性の高い医薬品の臨床試験を日本で行うよう、国が主導して製薬企業に要請する新たな仕組みを設ける調整に入った。5日午後に開かれる有識者検討会に提案し、了承されれば今年度中に開始する。 厚労省によ

ロシュ、新たな肺がん免疫療法の試験打ち切りへ
2024.07.05

ロシュ、新たな肺がん免疫療法の試験打ち切りへ

Rachel More Ludwig Burger[ベルリン 4日 ロイター] - スイスの製薬大手ロシュは4日、新たな肺がん免疫療法「チラゴルマブ」について、臨床試験で米同業メルクのがん免疫療法「キイトルーダ」を上回る効果を示せなかったことから、試験を打ち切ると発表し

アルツハイマー病の進行送らせる新薬「ドナネマブ」、米FDAが承認
2024.07.03

アルツハイマー病の進行送らせる新薬「ドナネマブ」、米FDAが承認

(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は2日、アルツハイマーの初期症状の進行を遅らせるモノクローナル抗体医薬品「ドナネマブ」を承認した。ドナネマブは米製薬大手イーライリリーが開発した医薬品で、アルツハイマー病の特徴とされる脳内にたまったアミロイド斑の除去を助ける効果が期待される。<

人工赤血球、治験実施へ 奈良県医大、緊急時に活用
2024.07.01

人工赤血球、治験実施へ 奈良県医大、緊急時に活用

 奈良県立医大は1日、2030年ごろまでの実用化を目指し、備蓄可能な人工赤血球の臨床試験(治験)を24年度中に始めると発表した。へき地医療や大規模災害時の負傷といった、通常の輸血が難しい場面での活用を想定。来年3月ごろから患者を募集し、安全性や有効性を確かめる。 献血で得られる赤

母乳の栄養成分「トリカプリン」、おなかの大動脈瘤を縮小させる可能性…治療薬候補として臨床試験
2024.07.01

母乳の栄養成分「トリカプリン」、おなかの大動脈瘤を縮小させる可能性…治療薬候補として臨床試験

 母乳などに含まれる栄養成分「トリカプリン」が、おなかの大動脈にできたこぶを小さくする可能性があるとして、大阪大の研究チームは、腹部大動脈瘤(りゅう)の患者を対象に、治療薬候補として服用してもらう臨床試験を行うと発表した。 腹部大動脈瘤は、おなかの大動脈が動脈硬化でしなやかさを失

【社説】ハンセン病と人権 誤った医療の記録後世に
2024.06.29

【社説】ハンセン病と人権 誤った医療の記録後世に

 ハンセン病患者を隔離収容していた国立療養所で、人倫にもとる医療行為の実態が明らかになった。 熊本県合志市の菊池恵楓園で戦中、戦後にかけて、開発中の薬剤を入所者に投与する臨床試験が行われ、多数の副作用が確認されたにもかかわらず継続された。試験期間中に死者も出ている。

ハンセン患者投薬6歳にも、熊本 頭痛の副作用、療養所調査報告書
2024.06.25

ハンセン患者投薬6歳にも、熊本 頭痛の副作用、療養所調査報告書

 国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(熊本県合志市)が24日公表した開発中の薬「虹波」を患者に投与する臨床試験に関する調査報告書では、被験者に6歳の子どもや67歳の高齢患者が含まれていた。被験者が訴えた強い頭痛や目まいなど深刻な副作用の実態も初めて判明。戦時中から戦後に行われた臨床試験の人道的な課

国立ハンセン病療養所での旧陸軍の薬剤臨床試験、入所者2人の死亡と因果関係の疑い…国が初の報告書
2024.06.25

国立ハンセン病療養所での旧陸軍の薬剤臨床試験、入所者2人の死亡と因果関係の疑い…国が初の報告書

 国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(けいふうえん)(熊本県合志市)は24日、太平洋戦争中から終戦直後にかけて旧日本陸軍などが入所者に対し、「虹波(こうは)」と呼ばれる薬剤の臨床試験を行い、試験中に死亡した9人のうち2人について投薬との因果関係が疑われるとする報告書を公表した。投与対象者は少なく

驚きの治験結果!米ファイザー社の「ロルラチニブ」を服用した肺がん患者の約60%が5年後も進行なく生存
2024.06.25

驚きの治験結果!米ファイザー社の「ロルラチニブ」を服用した肺がん患者の約60%が5年後も進行なく生存

 がんの中でも最も死亡率が高い肺がん。米ファイザー社の「ロルラチニブ」(商品名「ローブレナ」)を服用した肺がん患者の約60%が、5年後も病状の進行なく生存した──先日、こんな治験結果が発表され、話題になっている。 ロルラチニブは、最も一般的な肺がんである転移性非小細胞肺がん(NS

実用化の「死の谷」...最先端の治療法の事業化に立ちはだかる「巨大すぎる」障壁
2024.06.25

実用化の「死の谷」...最先端の治療法の事業化に立ちはだかる「巨大すぎる」障壁

 人生100年時代。平均寿命が上がり続けている現代の日本では、そう遠くない未来に100歳まで生きることも当たり前になっているだろう。そんな時代にいつまで現役を続けられるのか? どんな老後の過ごし方が幸せなのか? 医療はどこまで発展しているのか?  ノーベル賞学者と永世名人。196

アルナイラム・ファーマ株急伸、心臓病の治験で「心強い」結果示す
2024.06.24

アルナイラム・ファーマ株急伸、心臓病の治験で「心強い」結果示す

(ブルームバーグ): 24日の米株式市場でアルナイラム・ファーマシューティカルズが急伸。同社の医薬品が進行性の致死的な心臓病の治療で成功した。主力の同薬品に新たな道が開かれる可能性が出てきた。アルナイラムの「ブトリシラン」(「アムヴトラ」として販売)は心筋症を伴うATTRアミロイ

開発中の薬、ハンセン病患者に繰り返し投与 戦中の療養所、死亡例も
2024.06.24

開発中の薬、ハンセン病患者に繰り返し投与 戦中の療養所、死亡例も

 かつてハンセン病患者が強制隔離されていた国立療養所「菊池恵楓園」(熊本県合志市)で第2次大戦中から戦後にかけて、開発中の薬を投与する試験が入所者に繰り返され、強い副作用や死亡例が確認された後も続いていた。園は24日、試験の詳細や経緯をまとめた調査報告書を、園内の「臨床倫理及び人権問題委員会」

がん「治療薬」が「予防」にも有効 佐賀大学で開発の「新薬」 研究成果を発表【佐賀県】
2024.06.24

がん「治療薬」が「予防」にも有効 佐賀大学で開発の「新薬」 研究成果を発表【佐賀県】

佐賀大学は、がんの「治療薬」として開発中の新薬が「予防」にも効果的であるとの研究成果を24日、発表した。24日の会見で研究の成果を発表したのは、佐賀大学医学部の木村晋也教授など2人。木村教授らは製薬会社などと共同で、がんの治療薬OR-2100を開発している。

ノボノルディスクの肥満薬、心不全患者で女性により高い減量効果
2024.06.24

ノボノルディスクの肥満薬、心不全患者で女性により高い減量効果

Jacob Gronholt-Pedersen[コペンハーゲン 23日 ロイター] - デンマーク製薬大手ノボノルディスクの肥満症治療薬「ウゴービ(一般名セマグルチド)」の研究で、心不全患者の間で女性の方が男性と比べて減量効果が大きかった。米国心臓学会(JACC)の学会誌

武田薬品のてんかん治療薬、後期治験で主要目標達成できず
2024.06.17

武田薬品のてんかん治療薬、後期治験で主要目標達成できず

[17日 ロイター] - 武田薬品工業は17日、2種類のてんかん性疾患を対象に開発中の治療薬「ソチクレスタット」が後期の臨床試験(治験)で主要な評価項目を達成できなかったと明らかにした。「ドラベ症候群」と「レノックス・ガストー症候群」の成人および小児を対象にソチクレスタッ

モデルナの次世代コロナワクチン、有効性は現行ワクチンに劣らず
2024.06.14

モデルナの次世代コロナワクチン、有効性は現行ワクチンに劣らず

[13日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社モデルナは13日、同社が開発する次世代の新型コロナウイルスワクチンについて、承認済みの現行ワクチンと比べて有効性が劣らないことが後期臨床試験で示されたと発表した。この次世代ワクチンは既に試験の主要目標を達成している。後期試験で1

微小膵がん診断の治験開始 新薬で画像鮮明化 国立研究センターなど
2024.06.12

微小膵がん診断の治験開始 新薬で画像鮮明化 国立研究センターなど

 国立がん研究センターなどは11日、大きさが1センチ未満の微小な膵(すい)がんの早期発見に向けて、新しい薬剤を使った画像診断法の医師主導の臨床試験(治験)を始めたと発表した。 がん細胞をより鮮明に写すことができ、動物実験では3ミリ大のがん検出に成功した。実用化できれば、患者の生存

池井戸小説のモデルにも「伸びる」修復パッチ販売始まる 子供の心臓再手術リスク減、町工場技術を応用
2024.06.11

池井戸小説のモデルにも「伸びる」修復パッチ販売始まる 子供の心臓再手術リスク減、町工場技術を応用

ニット製造を手掛ける福井の町工場と大手メーカー、大学の3者が取り組んだ10年にわたる医療機器開発プロジェクトがついに結実した。先天性心疾患の手術で使う心・血管修復パッチ「シンフォリウム」。ニットの高度な編み込み技術を応用し、既製品にない伸縮性と強度を実現、心臓の成長に合わせてパッチも伸びるため

バイアグラが認知症に効きそう、という研究結果
2024.06.11

バイアグラが認知症に効きそう、という研究結果

英オックスフォード大学の研究チームが、認知症の治療薬となるかもしれない意外な薬剤を発見した。バイアグラだ。【パンドラ・デワン】米疾病予防管理センター(CDC)が集計した2014年のデータでは、65歳以上のアメリカ人のうち認知症患者の数は500万人以上に達している。認知症には複数の