「坑がん治療のタイミングを逃してがん再発」…3月韓国上級病院診療、61%急減(2)

AI要約

イさんは肺がんの手術が延期され、不眠の毎日を送ったが、待ち続けて手術を受けた。

医療機関の患者数が減少し、特に上級病院では診療費が増加した。

重症患者が総合病院に移動して診療費上昇がみられ、病院間での患者移動が続いている。

イさん(58)は今年1月初め、ソウルの大型病院で肺がんと診断されて3月初めに手術する手はずを整えていた。ところが2月末に手術の無期延期の通知を受けた。約束もないまま待機している間、3月末に「5月中旬に手術ができる」という通知を受けた。他のところに移動すればこれよりも良いことはなさそうだったので、やむを得ず待ってその病院で手術を受けた。だがイさんは5月の手術まで不眠の毎日を送った。手術がまた延期になるかもしれないと不安に思う気持ちからだ。肺がんは他のがんよりも進行が速いと言われているためさらに大変だったという。

上級総合病院ほどではないが、それ以下のクラスの医療機関患者も減った。総合病院は0.6%、病院級は7.9%、地域のクリニックは1.1%減った。専攻医の突然の離脱によって3月は患者の動きが全般的に萎縮したとみられる。ただし、一部重症患者が上級病院の診療を待つことができず総合病院に移動して減少幅を縮小したと分析できる。総合病院の患者は小幅で減ったが、診療費が6.2%増加したのはこのためだ。特に入院診療費が8.8%上昇した。

匿名を求めたある大学病院のB院長は「上級総合病院で診療受けることができなかった重症患者が総合病院に一部移動した」とし「重症度が高いため診療費が高く現れ、それが総合病院診療費増加として現れた」と話した。保健福祉部関係者は「3月には大きい病院の患者が本格的に移動しなかったようだ。4、5月の診療費を集計してみてこそ知ることができる」と話した。

B院長は「3月の衝撃波があまりにも大きく、それが4月まで続いた。5月に入り上級総合病院が診療支援人材(PA)を活用するなどの対策を用意してやや回復し始めた」とし「そうしたところで現在も患者数や診療件数が今回の波動以前の80%にも至らない」と話した。5月に入ってようやく上級総合病院の患者がその下の級医療機関に移動し始めたものと推定される。

◇病院分類=病床規模が100床を超えると総合病院、30~99床なら病院に分類される。クリニックは29床以下を置くことができる。総合病院のうち20以上の診療科目を備えて専攻医が修練し、高難度の医療を提供すれば上級総合病院に指定される。段階により診療費加算率が異なる(クリニックは15%、上級総合は30%)。