米老舗高級百貨店、26.5億ドルで同業買収へ-アマゾンが成立を支援

AI要約

米高級百貨店サックス・フィフス・アベニューのオーナー企業が、同業ニーマン・マーカス・グループを26億5000万ドルで買収する見通し。

アマゾン・ドット・コムとセールスフォースがニーマン買収を支援し、サックスはハイテク企業との提携を目指す。

買収によりサックス39店舗とニーマン36店舗が統合され、経費削減や交渉力強化を図り収益性向上を目指す。

(ブルームバーグ): 米高級百貨店サックス・フィフス・アベニューのオーナー企業は、同業ニーマン・マーカス・グループを26億5000万ドル(約4300億円)で近く買収する見通しだ。成長が鈍い高級百貨店市場で、合併によってシェア拡大を狙う。

電子商取引最大手のアマゾン・ドット・コムとクラウド型ソフトウエアを手がけるセールスフォースは、ニーマン買収を目指すサックスのオーナー企業ハドソンズ・ベイに手を貸す。ハイテク両社は合併後の新会社サックス・グローバルの少数株主となる意向。ハドソンズ・ベイは買収資金として20億ドルを投資家から調達する計画だという。

ハドソンズ・ベイおよびアマゾンの担当者はいずれもコメントを控えた。セールスフォースにコメントを求めたが返答がない。

統合後の百貨店運営はサックス39店舗とニーマン36店舗、そしてマンハッタンにあるバーグドルフ・グッドマン2店舗で構成する。両チェーンともアウトレット店を展開している。買収によって仕入れ先との交渉力を得て、サプライチェーンやその他共有コストを削減することで経費をカットし、収益性を高めることが目的だという。

この買収については米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じていた。

原題:Saks Owner Nears $2.65 Billion Neiman Deal With Amazon Backing(抜粋)

--取材協力:Spencer Soper、Brody Ford.

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