〔米株式〕ダウ反落、23ドル安=ナスダック連日最高値(3日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式市場は3日、薄商いの中でダウ工業株30種平均が反落し、一方でナスダック総合指数は史上最高値を更新した。市場はFRBによる利下げ観測と米経済指標の影響を受けている。

米雇用統計の発表を前に、投資家たちは市場を注視している。株価は優良株とハイテク株で異なる動きを見せた。

個別には、ユナイテッドヘルス・グループやメルクが下落し、セールスフォースやマクドナルドが上昇した。

 【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク株式相場は、米独立記念日の祝日を翌日に控え薄商いとなる中、3営業日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比23.85ドル安の3万9308.00ドルで終了。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ期待の高まりを受け、ハイテク株中心のナスダック総合指数は159.54ポイント高の1万8188.30と、3日連続で史上最高値を更新して引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3億1507万株減の5億4562万株。

 この日発表された米経済指標で、労働市場の落ち着きや景気の減速傾向が示された。FRBが9月に利下げに踏み切るとの観測が高まり、長期金利が低下。景気動向に敏感な銘柄が多いダウ平均が下押しされた半面、金利低下の恩恵を受けやすいIT企業などで構成されるナスダックは上昇した。

 市場では5日に発表される6月の米雇用統計が注視されている。

 ダウ平均ではユナイテッドヘルス・グループが1.7%安、メルクが1.5%安、アマゾン・ドット・コムが1.2%安、ナイキが1.1%安。一方、セールスフォースが1.9%高、マクドナルドとキャタピラーが0.9%高。