トランプ氏は戦争終結計画あるなら今説明を、ゼレンスキー氏が要求

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領はトランプ氏にロシアとの戦争を速やかに終わらせる計画を明らかにするよう求め、ウクライナの主権を守る意向を示した。

トランプ氏は戦争を終結できると主張しており、ウクライナの独立が脅かされるリスクに対して懸念を示すゼレンスキー氏。

ゼレンスキー氏は兵器供給の遅れに遺憾の意を示しつつ、トランプ氏との対話の可能性を示唆し、ウクライナ軍の改善をアピール。

(ブルームバーグ): ウクライナのゼレンスキー大統領はホワイトハウス返り咲きを狙うトランプ全米大統領に対し、ロシアとの戦争を速やかに終わらせる同氏の計画を明らかにするよう求め、いかなる提案もウクライナの主権を侵害するものであってはならないとくぎを刺した。

ゼレンスキー氏は3日、キーウでブルームバーグ・テレビジョンのインタビューに応じ、「トランプ氏がこの戦争を終わらせる方法を知っているというなら、われわれに今すぐ伝えるべきだ」と発言。「ウクライナの独立が脅かされるリスクはあるか、独立国家の地位を失うのか。リスクに備えたいし、われわれは知りたい」と語った。

11月の大統領選を控え世論調査でバイデン大統領をリードするトランプ氏は、自分なら来年1月の大統領就任時までに戦争を終結できると豪語。先週のバイデン氏とのテレビ討論では、ウクライナの国防に米国が多額の資金を拠出していることを非難し、ウクライナは「戦争に勝てない」と断言した。

ほぼ1時間にわたったインタビューで、ゼレンスキー氏は西側支援国による兵器供給の遅れに遺憾の意を示すとともに、トランプ氏と会談して提案内容に耳を傾ける「用意が可能性として」あると表明した。

トランプ氏のチームが「私やウクライナ市民、ウクライナの子供たちの命をもてあそんではならない」と述べ、「11月に米国の強力な支援が得られるのか、見捨てられるのか、理解したい」と続けた。

ウクライナとロシアが戦場で膠着(こうちゃく)しているとの考えには反発し、ウクライナ軍は兵力の点で1カ月前に比べて改善していると主張。新たな攻勢は兵器が整うかが問題だと語った。

原題:Zelenskiy Challenges Trump to Reveal Plans for Quick End to War(抜粋)

--取材協力:Volodymyr Verbianyi、Olesia Safronova.

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