手軽さが人気の一方で…「モペット」事故増加 対策は?【WBSクロス】

AI要約

モペットの普及が進んでいる中、交通違反の検挙数が増加している現状が明らかになっている。

湘南ではモペットのレンタルが好調であり、店舗では安全運転を徹底する方針をとっている。

一方、都内では違法モペットの存在が目立ち、交通ルールを守らない行動に対する懸念が高まっている。

手軽さが人気の一方で…「モペット」事故増加 対策は?【WBSクロス】

WBSクロス、今回のテーマは「モペット」です。一見、自転車に見えますが…モーターとペダルがついた電動バイクです。手軽な移動手段として利用が広がる一方、モペットの交通違反の検挙数は去年345件で、おととしと比べて3倍以上に増えています。企業は、どのような対応が求められるのでしょうか。

神奈川・湘南。この観光地に電動モビリティのレンタルと販売を行う店舗「SQUARE Mobility」があります。客の男性が見ているのは、自転車ではなく、自転車そっくりの電動バイク「モペット」です。

「これで大体(時速)30キロくらいのスピードが出る」(「サンオータス」モビリティ事業部の森大晟さん)

店員に説明を受け、男性は試乗することにしました。モペットに乗るのは、この日が初めてです。

モペットは原付バイクの扱いで、運転免許やナンバープレート、ヘルメットの着用が必要になります。手でスロットルを回すことでペダルをこがずに走行できるモペット。試乗した男性は「速いです」と話します。

店によれば、湘南エリアは狭い道が多いため、小回りが利くモペットのレンタルが好調だといいます。

「2020年5月からサービスを開始し、モペットの売り上げだけで約10倍の実績」(「サンオータス」モビリティ事業部の森大晟さん)

一方、都内では、本来車道を走らなければならないはずのモペットが歩道を走っていたり、ヘルメットやナンバーの着用がなかったりと、交通ルールを無視した“違法モペット”が多く見られました。

この様子に、街の人は「結構スピードがあるから車道を走ってほしいのに、歩道を走っていたりする」「結構やんちゃな感じで『危な』みたいな。ヘルメットはかぶっていない。ナンバーもついてない。そこら辺の法律はどうなってるんだろうと疑問に思う」との声が上がります。

一方、モペットに乗る人からはルールを知らないという声もありました。

「どこで買った?」

「メルカリ」(モペットで歩道を走る人)

「ペダルをこがなくても走れる?」

「そうそう」(モペットで歩道を走る人)

「原付バイクになるが、買う時にルールは知っていた?」

「知らない」(モペットで歩道を走る人)

「メルカリで(出品者から)説明は?」

「ないです」(モペットで歩道を走る人)

「自転車だと思って歩道を走っている?」

「そうです」(モペットで歩道を走る人)

自転車のルールと混同したり、ネットでの購入でルールがきちんと周知されなかったりするケースも多いといいます。