新型プリウス発売から1年半…待望の「GRプリウス」出るか? 出るならどんな実力か??

AI要約

トヨタの新型「プリウス」はスポーティでスタイリッシュなデザインが特徴。現在はリコールの影響で生産停止中だが、人気モデルとして知られ、市場で成功を収めている。

トヨタの「GRプリウス」に期待が寄せられており、過去にコンセプトカーが発表されたものの、市販化のウワサは聞こえてこない。ファンからの注目が集まっている。

GRエディションは100周年記念モデルとして製作され、ル・マン24時間レースへの感謝を表している。デザインやパーツにはWEC参戦車両からのインスピレーションが取り入れられている。

新型プリウス発売から1年半…待望の「GRプリウス」出るか? 出るならどんな実力か??

 スタイリッシュかつスポーティなデザインへと大変身を遂げたトヨタ新型「プリウス」。2024年4月に発覚したリアドアに関するリコールの影響で、現在(2024年6月中旬)は生産停止となっているプリウスだが、生産停止措置となる前の2024年3月には、ひと月で11,316万台が登録されるなど、カローラ、ヤリスに次ぐ、トヨタの大人気モデルだ。

 そんな大人気モデルプリウスで今後期待したいのが、そのスポーティなスタイルを存分に活かした「GRプリウス」のラインアップだ。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、2023年6月に、新型プリウスをベースとしたコンセプトカー「Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition」(以下、GRエディション)を世界初公開しているが、1年経ったいまも市販化のウワサは聞こえてこない。はたして、このGRエディションが市販化される可能性はあるのだろうか。

 文:吉川賢一/写真:TOYOTA

 このGRエディションは、2023年に100周年を迎えたル・マン24時間レースへの感謝を込めて、「100周年記念モデル」としてTGRが製作したモデルだ。GR010と同じ意匠のRAYZ製10本スポークホイールや、専用エアロパーツなど、ところどころにWEC参戦車両GR010 HYBRIDからインスパイアされたアイテムが投入されている。

 フロントフェイスは、エアインテークを大きく広げたデザインにカスタムされており、バンパーサイドには夜間走行の視認性向上を発揮する、片側4灯のマルチヘッドランプを追加。軽量カーボンボンネットフードも採用し、車高も30mm下げたことでさらなる低重心化を図るとともに、サイドスカートの整流効果により、フロア下に流れ込む空気を車両後方へ流し、走行安定性とトラクション性能も向上させている。車両全体で大きなダウンフォースを得るため、フロントバンパーサイドのカナードやカーボン製リアウイング、リアカナード、リアバンパー下ディフューザーなども装着している。

 さながら、耐久レースのナイトセッションを走るマシンのようなデザインで、耐久レースで培った技術を元に開発した、TGRの「本気」が感じられる仕上がりだ。