【MotoGP第8戦オランダGP】Moto2佐々木歩夢選手、転倒リタイアも「確実に慣れてきている」と次戦でのリベンジを誓う

AI要約

2024年シーズンにMoto2クラスにステップアップした佐々木歩夢選手は、オランダGPでトップとの差を縮めることに成功していた。

しかし、リアのグリップに苦戦し予選Q1で10番手に終わった佐々木選手は、決勝レースで24番手からスタートし、転倒リタイアとなった。

佐々木選手は転倒後に「Moto2に慣れている」と語り、ドイツGPでのリベンジを誓った。

【MotoGP第8戦オランダGP】Moto2佐々木歩夢選手、転倒リタイアも「確実に慣れてきている」と次戦でのリベンジを誓う

 2024年シーズンにMoto2クラスにステップアップした佐々木歩夢選手(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)は、オランダGPのレースウイークで、トップとの差を縮めつつありました。

 土曜日午前中のセッションであるプラクティス2では、順位こそ22番手でしたが、トップのソムキアット・チャントラ選手(イデミツ・ホンダ・チームアジア)との差は1.174秒でした。

 MotoGP.comのインタビューの中で、佐々木選手は「思ったよりもトップとの差を縮めることができています。フィーリングも悪くないです」と、手ごたえを感じているようでした。

 一方で、リアのグリップに苦戦していたとも語っており、予選Q1は10番手で終えていました。Q1でトップ4に入ることができれば、18番手までのグリッドが確定するQ2に進出できます。今の佐々木選手にとって、予選としては、Q1の壁を破ることがひとつのターゲットになるでしょう。

 オランダGPではリアのグリップに苦しんだことで、決勝レースを24番手からスタートします。佐々木選手は20番手付近のポジション争いを展開していましたが、8周目、15コーナーでグラベルへ突っ込み、転倒を喫してリタイアとなりました。

 レース後、佐々木選手は転倒の状況について説明しました。

「(ジャウメ・)マシア選手に引っかかって抜くのに時間がかかっていた時に、(マリオ・)アジ選手と接触してしまい、転倒リタイアとなりました」

 佐々木選手にとって、今季の決勝レースの転倒リタイアは、今回で5回目です。続く転倒に「今回は完走だけを目指していたので、心が折れそうなんですけども」と、言葉がぽろりとこぼれていました。

 けれど「リザルトには見えていないですが、確実にMoto2には慣れてきています」とも語り、ドイツGPでのリベンジを誓っていました。

 MotoGP第9戦ドイツGPは、7月5日から7日にかけて、ドイツのザクセンリンクで行なわれます。

■Moto2クラスとは……

 Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。