ENEOS、株主が不信の声 相次ぐセクハラ「情けない」

AI要約

ENEOSホールディングス(HD)は、株主総会で相次ぐ首脳陣のセクハラ問題について説明し、株主からの不信の声が上がった。

総会では、人権尊重や法令順守に関する質疑が行われ、会社側は意識改革を示唆したものの、株主からは誠意が感じられないとの意見が出た。

ENEOSHDでは過去にも性加害問題やセクハラ問題があり、グループ全体での不祥事が続いている。

 ENEOSホールディングス(HD)は26日、東京都内で株主総会を開き、相次ぐ首脳陣のセクハラ問題を巡り、宮田知秀社長が再発防止に努める方針を説明した。

 しかし、取材に応じた株主からは、一連の不祥事を受けて「情けない。企業としてどうなのか」(都内の50代女性)などと不信の声が上がった。

 総会は午前10時に開始し、538人の株主が出席。人権尊重や法令順守の取り組みなどに関する質疑が交わされ、昨年とほぼ同じ1時間42分で終了した。

 会社側は経営層の意識改革などを行う考えを示したが、埼玉県の70代男性は「誠意が感じられなかった」と失望。都内の60代男性は「聞いていて具体性がなかった。納得させる言葉を言うべきだった」と切り捨てた。

 ENEOSHDでは、2022年に当時の会長が性加害問題で、23年には前社長がセクハラでそれぞれ退くなどグループで不祥事が続いた。