1000円→100円代も キャベツ価格一転激安 1カ月で状況一変したワケは

AI要約

キャベツの価格が急落し、消費者や飲食店にとって好影響が出ている。

価格が急落した理由や現状、今後の展望について詳細が伝えられている。

キャベツの価格変動が産地や気象条件に依存しており、今後も注目が必要。

1000円→100円代も キャベツ価格一転激安 1カ月で状況一変したワケは

 過去に例を見ないほど高騰し、一時1玉1000円を超えていたキャベツの値段が急落しています。消費者にとってうれしい訳を取材しました。

 1玉1026円。1カ月前、信じられない価格を付けていたキャベツ。

買い物客

「びっくりだよ。すごいよ、これは」

 キャベツの高騰は、ギョーザ専門店を苦しめていました。

うまみ家 店主

齋藤隆造さん

「仕入れでいくと、2万円~3万円くらいで済んでいたものが、10万円近くになってしまうような。アウトですね」

 それが、現在の状況は…。

齋藤さん

「(価格は)だいぶ下がってきていて、半分から3分の1。安いところだと、(1玉)150円前後で買えているような状況」

 1カ月前は利益がほぼなかったといいますが、今は40%ほど利益が出るまでになりました。

齋藤さん

「(価格が落ち着くまで)下手をすればもっとかかるかもと思っていたし。農家の皆さんに感謝しかない」

 埼玉県のスーパーを訪ねてみると、価格は1玉107円。売り場には、次々とキャベツを買いに来る客の姿がありました。

「99円(税抜)だったから、キャベツ料理しようかなと思って」

「結構、料理とか使うことが多い食材だから、安いとやっぱりうれしい」

スーパーマルサン 越谷花田店

八木栄樹店長

「めちゃめちゃ売れています。前回の399円から99円まで値段が下がっていますので、やはり3倍くらい売れています」

 別のスーパーでは、1玉95円の値札を付けたキャベツもありました。先月14日は1キロ272円だったキャベツの卸売価格。そこから徐々に下がり続け、24日時点で1キロ79円となりました。

 現状について、豊洲市場の卸売業者に話を聞いてみました。

豊洲市場青果卸売

鈴木匠さん

「(キャベツが)今はあふれている感じ。すごくなかった時期から来ているので、メンタル的にめっちゃあるみたいな感じになっちゃっている」

 先月撮影した市場の写真です。キャベツの入った段ボール箱は、2列分しか積まれていません。

 ところが、25日の写真では一目瞭然、所狭しと段ボール箱が積まれています。

 たった1カ月で、なぜここまで状況が一変したのでしょうか。

鈴木さん

「寒さのせいで出てこないというので(キャベツの)価格が上がっていたが、寒くて育ちが悪いと言われていた産地の気温が高まってきたとともに、どんどん育ちが良くなって。順番に育てていたところが一気に追いついてしまったというところかなと思う」

 今後の価格については…。

鈴木さん

「この後、7月ぐらいには群馬とか次の産地がまた始まる。いつも通り雨が降ってくれて、気温も極端に暑くならなくて。何事もなく行ってくれれば、しばらくは安泰かなと思う」

(「グッド!モーニング」2024年6月26日放送分より)