プレミアムクラスのクロスオーバーモデル、スズキ「GSX-S1000GX」の実走燃費を計測する
プレミアムクラスの「クロスオーバー」モデルは世界中のバイクファンに注目されており、スポーツバイクとアドベンチャーの良いとこ取りを実現している。
スズキの新型「GSX-S1000GX」は、セミアクティブ電子制御サスペンションを搭載し、最高出力110kWのエンジンを持ち、長距離移動を快適に行うことができる。
燃費スペックは市街地や高速道路など様々なシーンでの計測が可能であり、ETC2.0車載器も標準装備されている。
いま、世界のバイクファンの注目を集めつつあるのがプレミアムクラスの「クロスオーバー」モデルです。スズキによれば、プレミアムクラスの販売総数がおよそ20万台で、そのうちクロスオーバーモデルが占める市場が3万台程度と1割を超えています。
このモデル達の特徴は、アップライトなポジションながら、スポーツバイクと同様の前後17インチワイドラジアルを装着し、パワフルなエンジン、最先端の電子制御技術を搭載しているなどです。
スポーツバイクとアドベンチャーの良いとこ取りというキャラクターで、オフロード性能はアドベンチャーバイクほど求めないという立ち位置なのです。
スズキの新型「GSX-S1000GX」も、「グランドクロスオーバー(GX)」を意味するその名前から解るように、「GSX-S1000GT」をベースに、スズキでは初搭載となるセミアクティブ電子制御サスペンションをはじめ、専用のスタイルで世界観をキッチリと造り上げています。
水冷直列4気筒DOHC4バルブエンジンは、最高出力110kWと最大トルク105N.mを生み出し、スムーズネス、扱いやすさはすでに定評のあるユニットです。カウル、電子制御など多くの装備を持つため、車重は232kgとなっています。
その燃費スペックは、60km/h定地燃費値(2人乗り)が20.8km/l、WMTCクラス3-2の燃費値が17.0km/lとなっています。ハイオクガソリン指定の燃料タンク容量は19Lと、長距離移動を速く、快適に、さらにリッチな時間を、というバイクと言えそうです。
the「燃費」企画では、市街地、高速道路、快走路とシーンを分けて実走行燃費を計測しています。過去記事で他モデルと比較できるよう毎回同じルートを交通の流れに合わせて走行しています。平均燃費、距離はトリップメーターに表示された値を記載しています。
標準装備のETC2.0車載器にカードを入れて、サクッと燃費計測に出かけたのです。