420年前から交流あるのに1回め!? 自衛隊が初めて行った訓練とは 対北朝鮮「初ミッション」も

AI要約

海上自衛隊とオランダ海軍による史上初の2国間共同訓練が九州西方の海域で実施された。

訓練目的は海上自衛隊の技量向上とオランダ海軍との連携強化であり、オランダのプレゼンス向上を示す動きとも言える。

オランダ海軍は事前に北朝鮮船籍船の違法活動警戒活動も実施し、国際社会の秩序維持に取り組んでいる。

420年前から交流あるのに1回め!? 自衛隊が初めて行った訓練とは 対北朝鮮「初ミッション」も

 海上自衛隊は2024年6月10日、九州西方の海域において、海上自衛隊とオランダ海軍による2国間共同訓練を実施したと発表しました。

 訓練が実施されたのは発表前日の6月9日で、海上自衛隊からは護衛艦「あけぼの」、オランダ海軍からはフリゲート「トロンプ」が、それぞれ参加しました。訓練の目的は「海上自衛隊の戦術技量の向上及びオランダ海軍との連携強化」とのこと。

 じつは、海上自衛隊にとってオランダ海軍との2国間の共同訓練は、今回が史上初めてとなります。従来、アメリカ海軍やイギリス海軍などが参加しての多国間訓練で一緒になることはあったものの、第3国が参加しない日蘭だけとなると、これまで行われていなかったようです。

 ただ、裏を返せば、オランダはこれまで以上に日本が位置するこのインド太平洋地域におけるプレゼンス(存在感)を示そうとしていることの証左ともいえるのかもしれません。

 なお、「トロンプ」は今回の共同訓練に先立ち、5月下旬から6月上旬にかけて、北朝鮮船籍の船による「瀬取り」を含めた違法な海上活動に対する警戒監視活動を、日本周辺海域において実施しました。こちらも、オランダによる活動としては初となります。

 中国や北朝鮮など、国際社会の秩序を脅かす国々の活動は、遠くヨーロッパからしても他人事ではないようです。