バモス・ビーチクルーザー【1】お気に入りだったヨーロッパ「ビーチカー」のノリを国産軽自動車で造る

AI要約

高級リゾート地の足として使われるビーチカー。フォレストオートのバモスホンダはヒストリックな軽自動車をカスタムして作り上げられた遊び心満載の1台で、初春の日差しと風を浴びながら海沿いの街を駆け抜ける。

ヨーロッパの海辺のリゾートには様々なビーチカーが存在し、その中でもフィアットやシトロエンが代表的なモデルを提供していた。

フォレストオートファクトリー代表の戸森さんはビーチクルーザーの「ノリ」に魅力を感じ、バモスホンダをカスタムしたいと考えていた。

バモス・ビーチクルーザー【1】お気に入りだったヨーロッパ「ビーチカー」のノリを国産軽自動車で造る

高級リゾート地の足として使われるビーチカー。そのテイストを、ヒストリックな軽自動車をカスタムして作り上げたのがフォレストオートのバモスホンダ。ビーチクルーザーと名付けられた遊び心満載の1台は、初春の日差しと風を浴びながら、フルオープンで海沿いの街を駆け抜ける。

【1971年式 バモスホンダ Vol.1】

ヨーロッパの海沿いのリゾート。濡れた水着のまま海からホテルへと向かうセレブたちが乗り込むのはビーチカーと呼ばれるジャンルのクルマたち。

たとえば2代目フィアット・チンクエチェントをベースとし1957年に登場したスピアジーナ。屋根どころかピラーもドアも取り払った1台である。そして国内に正規輸入されたものとしては、シトロエンが2CVの後継車ディアーヌをベースとして、68年にリリースしたメアリがある。

メアリは2座もしくは2+2のシートの後ろがそのまま荷台になっているというデザインだ。ドアはハーフドアが用意されていた。

そんなビーチクルーザーの「ノリ」が以前からお気に入りだったというフォレストオートファクトリー代表でオーナーの戸森さん。機会があれば作ってみたいと考えており、そのベース車候補の1台がバモスホンダだった。

主要諸元 SPECIFICATIONS

1971年式 バモスホンダ

▪エクステリア:FAFマットペイント・天然ウッド(コナラ・サクラ・チーク)・日よけスクリーン

▪エンジン:354cc(30ps)

▪サスペンション:FAFリフトアップ/FAFリフトアップキット

▪タイヤ:マキシス AT20X6-10

▪インテリア:オリジナルシート張り替え、ウッドステアリング交換、天然ウッドパネル(チーク)、荷台を天然ウッド(コナラ・サクラ)でヨットのデッキ風に製作

※そのほかオリジナルワンオフあり

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)