ドローンで稲の種まき 国内最大級70リットル機で 青森の農業法人

AI要約

青森県田舎館村の農業法人ライスファクトリーは、国内最大級の70リットル積載可能なドローンを使った水稲たん水直播に取り組んでいる。2024年産の作業時間は移植より10分、乾田直播より3分短縮されるなど、大幅な効率化を達成している。

同法人は水稲75ヘクタールを栽培し、24年からドローンを導入して効率的なたん水直播を始めた。作業時期の分散など利点も多く、さらなる面積拡大を目指す。

ドローンは国内初の「ciDroneAG R-70」で、播種作業は十分な精度で行われている。同法人は今後、より多くの農地に技術を展開していく予定。

ドローンで稲の種まき 国内最大級70リットル機で 青森の農業法人

 青森県田舎館村の農業法人ライスファクトリーは、国内最大級の70リットル積載可能なドローンを使った水稲たん水直播(ちょくは)に取り組む。2024年産では40アールに種もみ40キロを播種。移動や種もみ補充を含めた10アール当たり作業時間は2分弱で、移植より10分、乾田直播より3分ほど短縮できる。今後実施面積を増やす方針だ。

 同法人は水稲75ヘクタールを栽培し、移植や乾田直播で作業をこなしてきた。地域の担い手として栽培面積が年々増える中で、さらなる効率化が必要と判断。24年にドローンを購入し、たん水直播を始めた。

 ドローンは、シーアイロボティクス(大分市)が開発した「ciDroneAG R-70」。同社の販売代理店によると、この機体を購入したのは国内ではライスファクトリーが初めて。酸化鉄でコーティングした「まっしぐら」の種もみをまいた。

 同法人代表の白戸陽平さん(40)は「操作も簡単で、十分な播種ができた。面積を広げていきたい」と話す。作業時期を移植は4月上旬、乾田直播は4月末~5月上旬、たん水直播は5月中下旬と分散でき、より多くの農地を受けられるようになることも利点に挙げる。