上司に「不満がない」はわずか2割、最も多い不満は?

AI要約

上司との関係についての調査結果が公表され、上司に不満を持って退職を考えた人が66.7%であることがわかった。

不満の主な要因は、指示の不明確さや過剰な仕事量、話しやすさの欠如などであり、不満を感じる人は77.2%に上る。

上司の行動が自己のパフォーマンスに影響を与えると考える人が60.4%であり、適切なコミュニケーションの重要性がうかがえる結果となった。

上司に「不満がない」はわずか2割、最も多い不満は?

 上司を理由に退職したいと思ったことがある人は66.7%──そんな調査結果を、法律相談サイトを運営するアシロ(東京都新宿区)が発表した。上司への不満について「全くない」と回答した人は、約2割にとどまる結果となった。

 上司とのコミュニケーションで使用する手段においては、76.3%が「対面」と回答した。また、63.1%がコミュニケーションは円滑に行われていると感じているが、4割弱が上司とのコミュニケーションに課題を認識しているようだ。

 上司への不満については「全くない」と回答した人は約2割にとどまった。77.2%が多かれ少なかれ不満を感じているようで、特に「指示があいまい」(388人)、「振られる仕事が多すぎる」(316人)、「話しかけづらい」(245人)といった不満が多くなった。

 上司が自分のパフォーマンスに与える影響について、「とても影響する」「多少影響する」を合わせて60.4%が「影響する」と回答した。

 上司とうまくコミュニケーションをとるために気をつけていることは「報連相をこまめにする」が最多となり199人、次いで「適度な距離感を持つ」(183人)、「上司の意見は素直に聞く」(163人)と続いた。

 上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがあるかについて、66.7%が「ある」と回答した。実際に行動に移したかどうかについては、39.7%が「実際に退職/転職した」、15.3%が「転職活動をしたが実際には転職しなかった」、10.5%が「異動をした」と回答し、6割超が何らかの行動をしたことが分かった。

 一方、上司を理由に会社を辞めたいと思ったものの、行動しなかった人の理由については「面倒だったから」(59人)と回答した人が最も多かった。また「我慢できそうだったから」(53人)も目立った。

 調査は5月28~30日、20歳以上の男女1656人を対象にインターネットで実施した。