鴻海創業者の郭台銘氏、8年越しの株価目標をついに達成-AI追い風

AI要約

台湾のフォックスコン・テクノロジー・グループの創業者である郭台銘氏が、8年間の目標を達成。

郭氏は2016年に達成を約束していた株価水準をついに実現し、株価は90%以上上昇。

鴻海はAIサーバーやEVなど新たな分野に進化し、成長が期待されている。

鴻海創業者の郭台銘氏、8年越しの株価目標をついに達成-AI追い風

(ブルームバーグ): iPhoneを受託生産する台湾のフォックスコン・テクノロジー・グループの創業者で資産家の郭台銘(テリー・ゴウ)氏は、約8年間にわたり手に届かなかった目標をついに達成した。

同グループの主力企業である鴻海精密工業の株価は17日に200台湾ドル(約975円)で取引を終了し、郭氏が2016年に達成すると約束していた水準に到達した。台北上場の鴻海株は、人工知能(AI)サーバーを巡る投資家の熱狂や米アップルの最新製品を巡る可能性を受け、今年に入り90%余り上昇している。

郭氏は19年に台湾総統選に出馬するために鴻海の会長を退任したが、その後に立候補を断念した。今回の株価水準達成は、同氏が50年前に創業した同社にとって画期的な出来事となった。

過去数年の年次株主総会では、株主から目標がいつ達成されるかとの質問が出ていた。今年の総会では、同社が次の1兆台湾ドル事業になると期待するAIサーバーおよび電気自動車(EV)など、同社が新たな分野でいかに進化してきたかが示された。

エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・アセット・マネジメントのファンドマネジャー、包夏東氏は「AIの波は全ての船を押し上げる」と指摘。鴻海の場合、「株価上昇の主な要因は、AIサーバーの増強、AI関連ネットワーク機器へのさらなる進出、全般的なサーバーとPCの回復への高い期待だ」と分析した。

関連記事:

原題:Billionaire Gou’s Eight-Year Stock Target Finally Comes True (1)(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.