トヨタ「ルーミー」の対抗馬! 全長約3.8m&背高スライドドアのスズキ「小型ハイトワゴン」何がいい?「ソリオ」の魅力とは?

AI要約

コンパクトカーのハイトワゴン(高身長ワゴン)は現在人気のジャンルで、トヨタ「ルーミー」やスズキ「ソリオ」などが代表的である。全長は短いが全高が高く、スライドドアを搭載している。

ソリオはスライドドアの採用で先駆者としての地位を築き、2020年に現行モデルが発売された。その魅力は小さな車体、広い室内、乗り降りのしやすさ、そしてリーズナブルな価格にある。

このクルマは車体サイズと居住スペースのバランスが優れており、他のクルマと比べても際立った特徴を持っている。

トヨタ「ルーミー」の対抗馬! 全長約3.8m&背高スライドドアのスズキ「小型ハイトワゴン」何がいい?「ソリオ」の魅力とは?

 いま、ひそかなヒットジャンルとなっているのがコンパクトカーのハイトワゴンです。

 

 具体的には、トヨタ「ルーミー」やスズキ「ソリオ」などのモデルが代表例で、ルーミーは2023年通年で10万800台を販売して登録車の年間ランキングで5位。ソリオは4万7983台を販売して同18位と、かなりの人気車種なのです。

 全長はルーミが3700mm、ソリオが3790mmと短いのに対し、全高はどちらも1700mm以上と高身長。そこにスライドドアを組み合わせているのが特徴です。

 それらはひとことでいえば、ホンダ「N-BOX」など軽乗用車の主流になっている軽スーパーハイトワゴンの車体とエンジンをひとまわり大きくしたものと考えれば良いでしょう。

 また、コンパクトハイトワゴンは、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」といった「コンパクトミニバン」に比べると全長が短く、またシートレイアウトも3列ではなく2列なのがポイントです。

 そんなコンパクトハイトワゴンですが、実はスライドドアを組み合わせる今のスタイルの先駆者がソリオなのです。

 ソリオの前身となる「ワゴンRワイド」が発売されたのは1997年。そのわずか2年後の1999年にフルモデルチェンジして「ワゴンR+(プラス)」と名前を変え、その後「ワゴンRソリオ」、そして最終的にソリオと落ち着きました。

 同じ世代で2回も車名変更したクルマはかなり珍しいといえるでしょう。

 そして2011年にはソリオとして初のモデルチェンジを実施。この2代目こそが、現在のソリオにつながる礎を築いたのです。

 ターニングポイントとなったのはスライドドアの採用です。初代ソリオまでは後席もヒンジドアでしたが、2代目からスライドドアにシフト。

 そんな2代目ソリオから二度のフルモデルチェンジを経て、2020年に発売されたのが現行モデル(4代目)というわけです。一体どのような魅力があるのでしょうか。

 現行ソリオの魅力は4つあります。それが、「小さな車体」「広い室内」「スライドドアによる乗り降りのしやすさ」そして「リーズナブルな価格」です。

 車体サイズは全長3790mm×全幅1640mm。今どきのクルマはコンパクトカーでも4m前後が一般的(トヨタ「ヤリス」は3950mm)ですから、この全長はコンパクトカーとしても短いもの。

 いうなれば「軽自動車よりひとまわりだけ大きい車体」といえ、とても運転しやすいのです。特に、駐車時にその運転しやすさを実感できることでしょう。

 にもかかわらず、室内に入ればそんな“小さな車体”を感じさせない広さを確保。ソリオの自慢は後席で、背が高いことによる頭上のゆとりはもちろんですが、前後席間の間隔(=ひざ回りスペースの広さ)に驚かされます。

 これはソリオよりも全長が長いハッチバック型のコンパクトカー(ヤリスやスズキ「スイフト」など)を大きく上まわり、後席に座ると足が組めるほど。

 N-BOXやスズキ「スペーシア」など軽自動車スーパーハイトワゴンの後席の広さをイメージすれば良いでしょう。

 この後席のゆとりを知れば、ハッチバックのコンパクトカーではなくソリオを選びたくなるのは当然です。

 もちろん世の中には、ソリオより車体が小さくて運転しやすいクルマも、ソリオより室内が広いクルマも存在します。

 しかし、ソリオ以上に車体サイズと居住スペースのバランスが整っているクルマはそう簡単には見つけられません。そのバランスが絶妙なのです。