資産運用会社アレス、不動産投資GLPキャピタル統合を模索-関係者

AI要約

米アレス・マネジメントが中国以外の不動産投資企業GLPキャピタル・パートナーズとの統合を模索中。

統合が実現すれば10兆3700億円の規模の運用資産を持つ可能性。

大手投資会社の競合他社との統合が業界で増加中。

(ブルームバーグ): 米資産運用会社アレス・マネジメントは、不動産投資を手掛けるGLPキャピタル・パートナーズと統合する可能性を探っている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、実現すればオルタナティブ資産運用業界で、数年ぶりの大型案件の一つになり得るという。

関係者の一部によれば、アレスはGLPキャピタルが持つ中国以外の事業と統合する可能性について協議を行っている。関係者は情報が非公開であることを理由に匿名を条件に語った。日本と東南アジア、欧州、米国、ブラジルにわたる約660億ドル(約10兆3700億円)規模の運用資産が加わることになると、関係者の1人は語った。

GLPキャピタルは不動産やプライベートエクイティー(PE、未公開株)に投資するファンドを数十本、運営している。主な投資対象は物流施設やデジタルインフラ、再生可能エネルギーだ。

大手投資会社の間では競合企業との統合を模索する動きが増えている。新たな分野への進出や運用資産の拡大、多数のストラテジーを提供するワンストップショップに対する需要が背景にある。

関係者によれば、統合が実現するかは確実でない上に、合意する場合のストラクチャーも最終決定されていない。GLPキャピタルの買収を目指す企業が他にも現れる可能性もあるという。アレスとGLPキャピタルそれぞれの担当者はコメントを控えた。

原題:Ares Said to Explore Deal for Real Estate Investor GLP Capital(抜粋)

--取材協力:Dinesh Nair、Elffie Chew、Jan-Henrik Foerster.

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