【中国新興EV販売】理想汽車が3万5000台で不動のトップ、NIOは久々の2万台超えで2位:24年5月

AI要約

中国の主要新興電気自動車メーカーの2024年5月の新車販売台数が発表され、市場全体が回復していることが確認された。

理想汽車は販売台数で首位を維持し、蔚来汽車と吉利汽車傘下の極氪も過去最高の販売台数を記録し、順位を上げている。

各社は新モデルの発表や価格引き下げなどの施策で販売台数を増やし、今後も成長が期待されている。

【中国新興EV販売】理想汽車が3万5000台で不動のトップ、NIOは久々の2万台超えで2位:24年5月

中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2024年5月の新車販売(納車)台数を発表した。 市場の予想通りEV市場全体が回復し、新興各社も販売台数を伸ばした。

理想汽車(Li Auto)は3万5000台超えで首位の座をキープした。華為技術(ファーウェイ)が打ち出すEVブランド「問界(AITO)」は4月の販売台数で2位だったが、現在のところ5月の販売台数を発表していないため、今回のランキングからは外れている。

蔚来汽車(NIO)と吉利汽車(Geely Automobile)傘下の高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」は販売台数を大きく伸ばし、いずれも単月販売台数で過去最高を記録、順位を大きく上げた。

以下に、24年5月の主要新興EVメーカーの販売台数ランキングをまとめた。

理想汽車(Li Auto)の5月の販売台数は、前年同月比23.9%増、前月比35.8%増の3万5020台だった。

4月末に納車が始まった中型SUV(多目的スポーツ車)「L6」は、すでに累計1万5000台が納車済みとなっている。現在は生産能力を増強して納車を急いでおり、6月には2万台の納車が可能になる見通しだという。その他の車種の2024年モデルも、価格を引き下げたことで着実に販売台数を伸ばしており、今後も販売台数の増加が続く見通しだ。

蔚来汽車(NIO)の5月の販売台数は、前年同月比233.8%増、前月比31.5%増の2万544台だった。

同社は5月15日、価格を抑えたサブブランド「楽道(ONVO)」初の車種「ONVO L60」を発表した。ファミリー向けのスマートSUV(スポーツ用多目的車)で、予価は21万9900元(約480万円)と米テスラの「モデルY」の最低価格よりも3万元(約66万円)安い。9月の発売・納車開始を予定しており、下半期の販売台数押し上げに期待が高まる。

吉利汽車(Geely Automobile)傘下の高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」の5月の販売台数は、前年同月比115.0%増、前月比15.7%増の1万8616台だった。

同社は現在グローバル展開を加速しており、24年は世界50カ国・地域の市場に参入する計画だという。