キャリア採用の「カジュアル面談」3社に1社が実施 企業が期待する効果は?

AI要約

学情が実施した調査によると、企業・団体の人事担当者の36.7%がカジュアル面談を実施しており、30.1%が検討していることが分かった。

カジュアル面談を導入する目的は、主に「ミスマッチの防止」や「志望意欲の醸成」などが挙げられている。

企業は面談の際に緊張を和らげたり、課題も率直に伝えるなど、面接と異なる雰囲気作りに工夫を凝らしている。

キャリア採用の「カジュアル面談」3社に1社が実施 企業が期待する効果は?

 就活情報サイトを運営する学情(東京都千代田区)は、企業・団体の人事担当者を対象として、キャリア採用における「カジュアル面談」に関する調査を実施した。

 通常の採用面接とは違い、選考の前に気軽な対話で相互理解を深めることを目的とするカジュアル面談。「実施している」と回答した企業は36.7%に上った。企業はどのような効果を期待しているのだろうか。

 「カジュアル面談を実施・検討しているか」と聞いたところ、「現在実施している」と答えた企業は36.7%に上り、3社に1社がカジュアル面談を実施していることが分かった。また、「実施を検討している」と答えた企業は30.1%だった。

 2023年の調査と比較すると、「実施している」と回答した企業は7.6ポイント、「実施を検討している」と回答した企業は4.4ポイント、それぞれ増加している。

 「実施している」「実施を検討している」と回答した企業に、「カジュアル面談に期待する効果」を尋ねたところ、「ミスマッチの防止」(65.4%)が最多となった。

 2位以降には、「志望意欲の醸成」(45.2%)、「応募数を増やす」(40.3%)、「面談できる人数を増やす」(34.2%)が挙がった。

 カジュアル面談の際に意識していることを聞いた結果、「面接のような雰囲気にならないようにする」が71.5%と最多だった。次いで「なるべく緊張を和らげるようにする」(63.1%)、「良いところだけでなく、課題もありのまま伝えるようにする」(57.4%)などが挙がった。

 調査は2024年4月15日~5月2日、企業・団体の人事担当者にWeb上で実施。376社から回答を得た。