ウィーワークの元NY本社スペース、競合のインダストリアスが入居

AI要約

ウィーワークの本社跡に競合企業のインダストリアスが入居した。

インダストリアスはマンハッタンのオフィススペースを10年契約で管理し、急成長を遂げている。

インダストリアスは新たなビジネスモデルを展開し、ウィーワークが占有していたスペースを取得している。

(ブルームバーグ): 経営再建中のシェアオフィス大手、米ウィーワークが本社を構えていたニューヨークのオフィススペースに、競合のインダストリアスが入居した。

インダストリアスは、マンハッタンのミッドタウンにある「タワー49」でオフィススペースを管理する10年契約を結んだと発表。ここにはかつてウィーワークの本社が入居していた。インダストリアスが管理するのは、東49丁目12番地にあるケイトー・インターナショナルのオフィスタワーの16階分、延べ床面積にして約24万平方フィート(約2万2300平方メートル)。

ウィーワークは5月に再建計画が裁判所に承認され、連邦破産法11条からの脱却の道筋を整えた。

インダストリアスは事業を展開する上で、不動産所有者と賃貸契約を結ぶのではなく、家主との管理契約に重点を置くという従来とは異なる方法を取っている。この方法は、家主とインダストリアスが利益を分け合い、リスクを軽減させる上でプラスとなる。インダストリアスによれば、2019年から23年の間に同社の収入は3倍になった。同社は新たな拠点を探しており、そうした場所にはかつてウィーワークが占有していたスペースも含まれる。

インダストリアスのジェイミー・ホダリ最高経営責任者(CEO)は、「恐らくウィーワークが入居していたスペース70カ所程度の取得を検討した」とし、今回のオフィススペース契約は、取得を実行に移した数少ないケースの1つだと説明した。

原題:WeWork’s Former NYC Headquarters Taken Over by Coworking Rival(抜粋)

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