日米ともに長期金利が意識される1週間【今週の日経平均を考える】

AI要約

先週は、日米の長期金利上昇への警戒感から株式市場は上値が重い雰囲気からスタートしました。更に週末の米雇用統計が意識され、もみ合う展開となりました。

株価は移動平均線を下支えにして推移し、上は75日線、下は25日線の間に挟まれた状態です。今後の株価の動向に注目が集まります。

チャート分析や各種指標を考慮すると、市場は不安定な展望が広がっています。 FOMCや日銀の政策会合を控え、市場の方向性はこれらの結果次第となります。

日米ともに長期金利が意識される1週間【今週の日経平均を考える】

先週は、日米の長期金利上昇への警戒感から株式市場は上値が重い雰囲気からスタートし、更に週末の米雇用統計が意識され、もみ合う展開となりました。

高値が3万9032円、安値が3万8343円、そして始値と終値の差が51円と、小さなコマを作って値動きの小さい1週間でした。

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

日足の移動平均線

5日線は、横ばいながら上向きとなって週末入りしています。

25日線は、緩やかな上向きとなっています。

株価は25日線を下支えにして推移しました。

75日線は、引き続き上向きで推移し、3万9000円に到達しましたが、上昇の勢いが狭まっています。

1週間を通して75日線に頭を押さえられ、なかなか75日線超えとはならずでした。

並び順は、75日5日25日の並び順で下降トレンドの終わりとなっています。

狭い値幅で株価は推移し、上は75日線、下は25日線の間に挟まれた状態です。

どちらに株価が抜けていくのかに注目していきましょう。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万5447円処を推移しています。

トレンドライン

引き続き4月5日4月15日安値と5月7日5月17日高値を結んだ水平ラインが意識され、今週も結局上抜けることなく推移しました。

5月31日と6月3日に開けた窓は6月5日に埋め、5日6日の窓もすぐに埋めてきたので、直近には窓がなくなりました。

上値が切り下がり、下値が切り上がり、狭いレンジで煮詰まってきているように見受けられます。

5月20日高値から6月6日高値を結んだラインと、5月30日安値から6月7日安値を結んだラインが三角持ち合いになっていて、どちらに向かうのかが今週の見所かと思います。

一目均衡表

6月3日の雲のねじれから、横ばいの動きを見せています。

転換線と基準線の位置が逆転し、弱さを意識する展開となっての週末入りです。

しかし、株価は基準線の上を推移しているので、ここから雲を上抜けできるか、それとも横ばいのままなのか、見ていきましょう。

株価が2営業日後に下落となった場合には、遅行線が日々線の下に入ってしまうので、ここはとても重要なポイントです。

ボリンジャーバンド

バンドは収縮して、TPラインと+1σの間で株価は推移しています。

トレンドは横ばいですが、この先バンドが大きく開くことがあれば、バンドウォークになる可能性もあるので、しっかり株価の値動きを確認していきましょう。

スローストキャスト

買われすぎゾーンから売られすぎゾーンに向かっていましたが、中間地点で横ばいの動きを見せ、どちらに向かうのか明確にシグナルを出さないまま週末入りとなっています。

通常は売られすぎゾーンへと向かう下目線ですが、ここから節目の3万9000円を超えてくると、階層が変わり上目線となりますので、気にしていきましょう。

MACD

0ライン近辺で横ばいの動きを見せ、ヒストグラムも小さく、どっちつかずの推移です。

次回の新月は7月6日です。満月は6月22日ストロベリームーンです。

総合判断

パラボリックが陰転中です。

移動平均線が狭い範囲で交錯しており、先週は方向性が不明確でした。

しかし、今週はFOMCと日銀の政策決定会合という重要なイベントが控えており、これらの結果次第で市場は大きく動く可能性があります。

日経平均株価は3月22日に高値をつけてから、3か月が経とうとしています。

BOX展開を継続するか、それとも大きなトレンドを形成するか、アノマリーによれば6月は通常弱い時期ですが、今年の6月はどのような展開になるのでしょうか。

イベント通過後の為替もしっかり確認していきましょう。