ファミリーカーの定番ミニバン! なぜかいまミニバンから鉄板オプションの「サンルーフ」が減っていた!!

AI要約

ミニバンにおけるサンルーフの需要が減少している背景には、喫煙者の減少が影響している。

サンルーフはかつてタバコを吸う際の換気アイテムとして重宝されていたが、喫煙者が減少したことでその必要性が低下した。

現代のファミリーカーでは屋根が開く必要性が少なくなり、サンルーフへの需要が低下している。

ファミリーカーの定番ミニバン! なぜかいまミニバンから鉄板オプションの「サンルーフ」が減っていた!!

 今も昔もファミリーカーの定番といえばミニバンだ。しかし、ミニバンそのものの商品トレンドが移り変わっているのは事実だ。そのなかのひとつとしてサンルーフがある。ひと昔前ならば人気装備であったが、最近はミニバンでは珍しい装備となりつつあるのだ。そこにはどんな理由があるのだろうか?

 2024年5月現在、3列シートを有するスライドドア車でサンルーフ(ムーンルーフ)を有しているのは、トヨタ・アルファード&ヴェルファイア、日産エルグランドの3車種のみだ(筆者調べ)。

 ただし、開閉機構を持たないモデルもある。いまのところ、上級のLサイズミニバンにしか設定がなく、ミドルサイズやコンパクトミニバンにはサンルーフの設定がないのだ。

 なぜこのようなことが起こっているのか? その理由を単純にいえばサンルーフへの需要が少なくなってきているのが背景にあるからだ。ただ、2列目や3列目に子どもが乗ることを考えたら、屋根の開閉ができるサンルーフは子どもからもウケがよさそうだし、そう考えるとファミリーカーでのサンルーフ需要は高そうにも思える。

 サンルーフの需要が少なくなるような変化が起きたのだろうか? それともサンルーフの代わりとなるものが生まれたのだろうか?

 まず、サンルーフの需要が少なくなる変化についてだ。メーカーに聞くと、これは喫煙者が減っていることが大きく関係していると思われるとのこと。いまではそういった光景も減ったが、昔は「お父さんとタバコ」はセットのようなものであった。受動喫煙が騒がれる前は、子どもの前でもタバコを愛煙するのが一般的な光景だったのだ。

 つまり、ファミリーカーの車内でタバコを吸うときに、サンルーフは換気アイテムとして有効な機能を有していたのだ。窓を開けると直接顔に風が当たるし、不便なことも多い。サンルーフならば直接顔に風が当たらず、換気をしながら日差しを感じて開放感を得ることができる。

 ただ、喫煙者が少なくなった現代では、ファミリーカーの屋根が開く必要度が小さくなったというのが背景にあるといえる。