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〈学生・新入社員〉投資信託「1万円だけ買う経験」がもたらす、すごいメリット3つ【経済評論家が解説】
投資を始める際には若いうちから経験を積むことが重要で、経済評論家の塚崎公義氏は積立投資を勧めています。
少額の投資で投資に親しんで経済に関心を持つことが大切であり、それが将来に役立つ可能性がある。
自ら経済に興味を持ち、情報収集することで英語や経済についても理解が深まり、新たな知識やスキルを身につけることができる。
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近年では国の主導もあり、投資を始める人が増えています。しかし、投資は中高年になってからいきなりスタートするより、若いうちから少しずつ経験を積んだほうが、よりメリットが大きいといえます。早くからのスタートで得られるメリットについて、投資経験豊富な経済評論家の塚崎公義氏が解説します。
筆者は、社会人には株式投資信託の積立投資を勧めていますが、学生や新入社員には投資する資金が乏しいでしょうから、とりあえず1万円分の投資信託の購入を勧めています。
将来は本格的に投資して欲しいわけですが、いきなり本格的に投資をするのは抵抗があるかもしれないので、とりあえず少額の投資をして、投資というものに親しみを持ってもらおう、というわけです。
株式投資というと株価が暴落しそうで怖いと感じる人もいるでしょうが、1万円であれば仮に株価が暴落しても大した被害ではありませんから、気楽に始めることができるでしょう。筆者としても、大損をして恨まれるリスクがないので安心して勧められます(笑)。
1万円分の投資信託を持っているだけで、何となく毎日株価が気になるものです。それによって毎日株価をチェックするようになれば、経済記事にも目が行くようになるかもしれません。株価が上がった理由、下がった理由を知りたくなるかもしれません。そうしているうちに経済に少しでも興味が持てるようになれば、それは素晴らしいことです。
経済への関心や知識は、学生であれば就職活動に大いに役立つでしょうし、新入社員であれば社内の雑談や顧客との雑談等に役立つ可能性も高いでしょう。
筆者は米国留学中、英語は教科書だけで十分だと考えて、米国の新聞を読んでいませんでした。したがって、米国経済がどうなっているのか、よく知らずに帰国するところだったのです。ところがあるとき、5万円分だけ米国株を買ったところ、毎日株価が気になり、株価が変動する理由が気になり、毎日米国の経済新聞を読むようになりました。
元本が小さいので、儲かっても損しても大したことはないのですが、英語が上達して米国経済への理解が進んだことは、大きな果実でした。学生や新入社員には、日本語の経済記事で良いので毎日読んでもらい、筆者の経験を少しでも真似していただけたら嬉しいと思います。