介護施設併設型の「チョコザップ」展開も SOMPOがRIZAPに300億円出資

AI要約

損害保険大手のSOMPOホールディングス(HD)は、トレーニングジムを運営するRIZAP(ライザップ)グループと資本業務提携を発表。

SOMPOHDが約300億円を出資し、ライザップは新規出店などに資金を活用する予定。

両社の連携により、新サービス展開や新たな顧客層の開拓を進める計画が進行中。

介護施設併設型の「チョコザップ」展開も SOMPOがRIZAPに300億円出資

損害保険大手のSOMPOホールディングス(HD)は7日、トレーニングジムを運営するRIZAP(ライザップ)グループと資本業務提携すると発表した。第三者割当増資を引き受け、計約300億円をライザップ側に出資する。ライザップは調達した資金を24時間営業の小規模無人ジム「chocoZAP(チョコザップ)」の新規出店などに活用する方針。SOMPOの子会社が運営する介護事業などとも連携し、両社が目指す健康社会の実現を後押しする。

SOMPOHDは第三者割当増資により、ライザップグループの株式4・87%を約100億円で、子会社ライザップの株式の23%分を約200億円でそれぞれ引き受ける。ライザップは調達した資金を使い、チョコザップの新規出店の拡大や新たなサービスの展開を進める。

ライザップは、チョコザップを令和8年3月期までに現在の約1500店から2800店に拡大する計画だ。今年4月からは店舗内にカラオケや洗濯乾燥、健康診断(MRI検査・CT検査)など計7種のサービスを追加。今後はアウトドアに関連した新サービスの展開も検討しており、サービス拡充による新たな顧客層の開拓を急ぐ。

資本提携により、両社が保有する顧客データを相互で活用。事業やサービスの拡大を図るほか、保険商品の販促やジム会員の獲得などでの協力も進める。「今後は、SOMPOの傘下企業が運営する介護施設に併設したチョコザップを展開する可能性もある」(ライザップの担当者)という。

SOMPO傘下の生命保険会社が取り扱う健康に関する取り組みを行うことで保険料が安くなる「健康増進型保険」に、ライザップのサービスを組み合わせた保険商品の開発なども考えられそうだ。