〔米株式〕ダウ3日続伸、78ドル高=米利下げ期待で(6日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は、米雇用指標の軟化を受けて利下げ期待が続き、3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比78.84ドル高の3万8886.17ドルで終了。ナスダック総合指数は14.78ポイント安の1万7173.12で引けた。

米労働省の新規失業保険の申請件数が予想を上回り、FRBの利下げ期待が相場を支えた。ECBの利下げ決定も材料となるが、米雇用統計の結果待ちで上値は重かった。

米半導体大手エヌビディアが報道による人工知能(AI)関連の調査を受けて1.1%安。ダウの構成銘柄ではアマゾン・ドット・コムが2.1%高、セールスフォースが2.6%高など、変動があった。

 【ニューヨーク時事】6日のニューヨーク株式相場は、米雇用指標の軟化を背景に利下げ期待が維持され、3日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比78.84ドル高の3万8886.17ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は14.78ポイント安の1万7173.12で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2625万株減の8億2902万株。

 米労働省が朝方発表した新規失業保険の申請件数は予想を上回った。雇用の減速を示す内容で、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに踏み切るとの観測が相場を支えた。

 欧州中央銀行(ECB)がこの日の定例理事会で利下げを決めたことも支援材料となった。ただ、翌7日発表の5月の米雇用統計の内容を見極めたいとの思惑から、ダウの上値は重かった。

 これまで相場をけん引してきた米半導体大手エヌビディアは1.1%安。人工知能(AI)を巡り、米当局が同社などに対し、反トラスト法(独占禁止法)に抵触していないか調査に乗り出すとの報道が嫌気された。

 ダウの構成銘柄では、アマゾン・ドット・コムが2.1%高、セールスフォースが2.6%高、新型宇宙船を打ち上げたボーイングが0.8%高。インテルは1.2%安、スリーエム(3M)は0.9%安、ゴールドマン・サックスは0.8%安だった。