アルミ付き紙パック回収・再生「ライフ」160店で

AI要約

紙容器大手の日本テトラパック(東京)は、アルミ付き紙パックの回収・再生を本格化する取り組みを始めた。スーパー大手ライフコーポレーションと連携し、回収拠点を増やし年末までに400拠点とする目標だ。

アルミ付き紙パックは、再生が進んでいない状況にあり、ほとんどが燃えるゴミとして処分されていた。日本テトラパックは、王子ホールディングスの関西の工場で回収した紙パックを再生するシステムを構築した。

業界団体の調査によると、アルミ付き紙パックの回収率はわずか3.4%に過ぎず、再生が進んでいなかった。しかし、ライフの参入を契機に回収拠点を拡大し、再生の取り組みを加速させている。

 紙容器大手の日本テトラパック(東京)は、回収率が3%程度にとどまるアルミ付き紙パックの回収・再生を本格化する。スーパー大手ライフコーポレーションと連携し、ライフの近畿地方のほぼ全店に当たる約160店舗で回収を始めた。

 アルミ付き紙パックは、酸素や光を遮断するアルミ箔を内側に敷くことで、味や風味を損なうことなく、常温で長期間保存できる。野菜ジュースや乳飲料、レトルト食品の容器に用いられるが、リサイクル網が整備されていないことから、ほとんどが燃えるゴミとして処分されていた。

 業界団体の調べでは、回収率はわずか3.4%。牛乳容器など、アルミの使われていない使用済み紙パックが約3割の回収率とされるのに比べ、再生が進んでいなかった。日本テトラパックは、製紙大手の王子ホールディングスの関西の工場で、回収した紙パックをアルミ層と紙繊維などに分離、段ボールとして再生するシステムを構築した。段ボール箱やスーパーなどに設置するパックの回収箱などとして活用する。

 食品スーパー大手のライフの参入を弾みに回収拠点を増やし年末までに400拠点とする目標だ。