サウジ、中国主導の中銀デジタル通貨プロジェクトに参加

AI要約

サウジアラビアは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)システムを相互接続するプロジェクト「mブリッジ」に参加した。プロジェクトは国際決済銀行(BIS)が監督し、中国、香港、タイ、UAEなどが参加した。BISはプロジェクトが試作段階を超え、MVP段階に到達したことを発表。

世界の国々がCBDC導入を模索しており、GDPの98%を占める約135カ国と通貨同盟が関心を示している。アトランティック・カウンシルのジョシュ・リプスキー氏は、G20の主要経済圏であるサウジアラビアがクロスボーダーのCBDCプロジェクトに参加し、コモディティー決済の多様化が期待されると述べた。

サウジや中国を含む20カ国・地域の中央銀行が参加するCBDCプロジェクトによって、世界的な金融システムへの影響が生じる可能性がある。

サウジ、中国主導の中銀デジタル通貨プロジェクトに参加

サウジアラビアは、各国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)システムを相互接続させるプロジェクト「mブリッジ」に参加した。プロジェクトを監督する国際決済銀行(BIS)が6月5日明らかにした。

プロジェクトは2021年、中国、香港、タイ、アラブ首長国連邦(UAE)の中銀が立ち上げたもので、中国が主導。サウジの中銀はプロジェクトの「完全参加者」となる。プロジェクトには欧州中央銀行(ECB)など26の中銀や機関もオブザーバーとして加わっている。

BISはまた、プロジェクトが「最小実行可能プロダクト(MVP)」段階に達したことも発表。試作段階から進んだことを意味する。

世界の国内総生産(GDP)の98%を占めるおよそ135の国と通貨同盟が現在、CBDCの導入を模索している。

米国を拠点とするアトランティック・カウンシルでCBDCを巡るグローバルな動きを研究しているジョシュ・リプスキー氏は「最も先進的なクロスボーダーのCBDCプロジェクトに、20カ国・地域(G20)の主要経済圏であり、世界最大の石油輸出国が加わった。ドル以外でのコモディティー決済が増えることになるかもしれない」と述べた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。

サウジ、中国主導の中銀デジタル通貨プロジェクトに参加

(Marc Jones)