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フェラーリだって100万円台でイケたけど…今や1000万円でも安いレベルに!! フェラーリ中古車価格がヤバすぎる
中古車相場の昔話には、価格変遷が詰まっている。
フェラーリ308GTSが150万円で購入できる時代から始まり、中古車相場の変化を振り返る。
フェラーリの人気車が低価格で取引されていた時代から今では1000万円以上もする価格になっている。
オンボロ扱いされていた車種も、時が経つにつれて値上がりし、人気を得るようになっている。
フェラーリの相場変遷史を通じて、価値の変化を感じることができる。
フェラーリの価格変動には、クルマの人気や需要が大きく影響している。
中古車市場の変遷を通じて、フェラーリの魅力や進化を垣間見ることができる。
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中古車は「時価」である。ゆえに中古車相場の昔話は、多くのクルマ好きが好むエピソードが詰まっている。「かつてはあんな値段で買えたのに…」。そんなガイシャ中古車の価格変遷をお届けしてみたい。
文:古賀貴司(自動車王国)/写真:ベストカーWeb編集部
筆者が某中古車雑誌編集部に在籍していた1999年のこと。当時所属していた制作会社には「営業車」として1979年式のフェラーリ308GTSがあった。
アメリカから並行輸入された中古車で、走行距離は不明、ボディカラーはクリア塗装が一部剥げたメディオ・ヴェルデ・メタリカ、緑の本革内装というシロモノだった。
資料を漁ってみると昭和55年(1980年)時点のディーラー価格は1,230万円だったが、当時の購入金額はなんと150万円である。
そう、現在は1000万円オーバーが当たり前の308シリーズが中古並行輸入、走行距離不明、GTS(着脱式ルーフ)という不人気要因満載で、たったの150万円だったのだ。
1999年といえば、F355ベルリネッタ/GTS/スパイダーがデビューして間もない頃で、現行モデルとして550マラネロや456M、456M GTAなどがラインナップされていた。
308 GTSは旧々々型にあたり、誤解を恐れずに言うなら…世間的に"オンボロ"という扱いを受けていた。
ちなみにこのクルマは「安い中古車なのだから遊んでしまおう」のノリで雑誌の企画に用いられ、オールペンをしたり、ホイールをゴールドに塗装してしばらく活躍した。
また1999年頃には同じくオンボロとして見られていた中古車にディノ 308gt4なる4人乗りフェラーリ(新車時価格995万円)もあった。これまた1999年には100万円台でも余裕で狙えた中古車だったのだ。
しかし、中古車相場が下がっても、また急上昇するのがフェラーリの凄いところだ。その代表例が、1983年に4人乗りV8フェラーリとして登場したモンディアル8だ。
新車時価格は328GTBが1558万円、328GTSが1595万円なのに対し、3.2モンディアル・クーペが1650万円、3.2モンディアル・カブリオレが1770万円。
人気の高い328シリーズは最安値を記録してもすぐに値上がりしたが、モンディアル8は数年前まで最安フェラーリとして300万円台で流通していた。
しかし、瞬く間に値段が跳ね上がり、現在は1000万円越えは当たり前。そもそも物件を探すのが難しいクルマになっている。
四半世紀が過ぎて事情が変わり、あの頃の不人気車たちがようやく新車時価格程度で流通するようになったわけだ。
フェラーリならではの相場変遷史と言えるだろう。