「子供の命、安全が第一」大阪教職員組合が“万博遠足”にNO!小中高対象に無料招待も爆発事故など懸念…意向調査は7割「希望」

AI要約

大阪教職員組合が大阪・関西万博への子供たちの無料招待に反対の理由を述べた。

会場でのメタンガス爆発事故や交通手段の不備が安全性への懸念となっている。

大阪府が100万人の子供を無料招待する事業に対し、教職員組合は学校単位での参加を中止するよう要望。

安全が保障されない状況で子供たちを会場に連れて行くことには反対の姿勢を示している。

吉村知事は万博で未来社会を体験させたいとしているが、学校現場からは懸念が多く挙げられている。

アクセス方法や設備状況など不確実な点が子供の安全を脅かしている可能性もある。

「子供の命、安全が第一」大阪教職員組合が“万博遠足”にNO!小中高対象に無料招待も爆発事故など懸念…意向調査は7割「希望」

開催が2025年に迫った大阪・関西万博を巡り、大阪教職員組合が会見を開き、大阪府が打ち出した子どもたちを無料招待する事業に「NO」を突きつけた。理由は会場の夢洲で発生したメタンガスによる爆発事故や、会場までの交通手段が十分に確保されていないことなど、解消されない“不安”だった。

万博に府内の4歳~高校生約100万人を無料招待する事業について大阪教職員組合は5日、「爆発事故などがあり安全が保障されていると思えず、学校単位での万博招待を中止するよう大阪府教育庁に要望」した。

吉村洋文知事は2025年の大阪・関西万博で、大阪府内の4歳から高校生までの子どもたち約100万人を会場に無料で招待するとしているが、学校現場からは、様々な点を心配する声が上がっていた。

その一つが、埋め立て地である会場で起きたガス爆発事故。3月にトイレの建設現場で溶接作業中に出た火花が、地中から出ていたメタンガスに引火して爆発し、コンクリートの床が破損した。

その後、博覧会協会が確認したところ、パビリオンが立ち並ぶエリア4か所でメタンガスが検出されたことが分かった。

大阪教職員組合 米山幸治書記長:

誰も「爆発事故がもう起こらない」とか「安全である」と言わない万博の会場に子どもたちを連れていくわけにはいかない。

子供の命、安全が第一。これを私たちは本当に重視したいと思っている。大阪府や府教育委員会は子供を招待する、その責任をきちっと果たしてほしい。

さらに、会場へのアクセスの仕方や昼食を食べる場所の有無など、あいまいな点が多く、学校現場の不安は消えていないという。

吉村知事は2023年8月、子どもたちを万博へ無料招待するいわゆる“万博遠足”について、こう訴えていた。

大阪府・吉村洋文知事(2023年8月):

こんな未来社会をつくっていくんだ、ということがまさに万博。

これから未来社会をつくる子どもたちにぜひ見てもらいたい。

その万博遠足をめぐり、5日に学校現場からあがった中止の要請。一方、万博PRのため精力的に活動する吉村知事は、5日は愛知県などを訪問し、改めて意気込みを語っている。

大阪府・吉村洋文知事:

あと1年弱、課題も指摘されている中、一生懸命準備をして、また愛知万博の経験を教えてもらいながら素晴らしい万博を来年の今ごろ開催したい。

未来社会をつくっていけるように次の社会に繋がるような万博ができればいいなと思っている。