5年前に三菱商事株を約10万円買っていたら、今いくら?次の狙い目は地銀株!プロが解説「もし投資するなら、ここに注目」

AI要約

資源価格に業績が大きく左右されるなどの理由で、総合商社株は長らく割安銘柄として知られていたが、ウォーレン・バフェット氏の投資などにより注目を集め、2024年には大きな上昇を遂げている。

総合商社株の長期投資による成果を振り返り、三菱商事を例に取り5年間の株価推移を示し、3.4倍の投資パフォーマンスを確認。総合商社株におけるウォーレン・バフェット氏の影響も言及。

他の総合商社株も見てみると、三井物産、伊藤忠商事ともに5年間で4倍以上の株価上昇を遂げ、割安感は解消されている。投資パフォーマンスの高さが示されている。

5年前に三菱商事株を約10万円買っていたら、今いくら?次の狙い目は地銀株!プロが解説「もし投資するなら、ここに注目」

 資源価格に業績が大きく左右されるなどの理由で、総合商社株は長く割安銘柄として知られていた。しかしウォーレン・バフェット氏の投資などで注目が集まり、特に2024年の総合商社株は大きな上昇を果たしている。割安銘柄への投資は報われるのか?総合商社株とともに長く割安株の地位にある、地方銀行株の今後の行方が注目される。みんかぶプレミアム特集「最強株の選び方」第3回、【割安株】編ーー。

 人気の就職先として知られるものの、資源価格に業績が大きく左右され、事業実態がよく分からないなどの理由から、かつて総合商社株はPBR1倍を割れるなど割安銘柄の代表的存在でした。そんな商社株に長期投資したらどうなっていたのでしょうか?

 総合商社株として三菱商事(8058)を5年継続保有した場合を見てみましょう。以下が株価の推移です。

2019年3月末 1,024.6円

2020年3月末 763.8円

2021年3月末 1,043.3円

2022年3月末 1,533.6円

2023年3月末 1,583.6円

2024年3月末 3,487円

 5年で約3.4倍の投資パフォーマンスであり、約10万円の投資が約34万円になりました。総合商社株といえば米国を代表する投資家のウォーレン・バフェット氏による投資が知られていますが、同氏が総合商社株への投資を発表したのは2020年8月です。同氏の総合商社株投資発表後、三菱商事株は緩やかな株価上昇が続いた後、2024年に入り国内株式市場全体の上昇とともに大きく上昇しています。PBRも5月2日終値で1.68倍となり、割安感は解消されています。特に2024年の株価上昇が効いた形となりました。

 他の総合商社株も見てみましょう。

三井物産(8031) PBR1.52倍(5月2日終値)

・株価 2019年3月末 1,718.5円→2024年3月末 7,106円(約4倍)

伊藤忠商事(8001) PBR2.07倍(5月2日終値)

・株価 2019年3月末 2,002.5円→2024年3月末 6,446円(約3.2倍)

 割安銘柄といわれていた総合商社株でも、足下の5年で3~4倍の投資パフォーマンスとなっています。ウォーレン・バフェット氏の投資や、国内市場全体の上昇という追い風もあり、割安株といわれていた総合商社株への投資は充分報われている状態です。